「女性版骨太方針2024」決定、性差に着目した健康施策の強化を盛り込む
政府は今月11日、女性活躍や男女共同参画の重点方針「女性版骨太方針2024」を決定した。女性の健康への取り組みについては、「ライフステージごとの健康支援」「フェムテックの利活用」「ジェンダード・イノベーションの推進」「女性の健康課題解決で成果を上げている企業を増やす」など、性差に着目した施策の強化に言及した。社会課題として急速に認識が高まっている「介護と仕事の両立」にも触れ、両立に向けた多様な働き方を推進し環境を整備するとした。以下は、「女性版骨太方針2024」の中から健康関連の施策を抜粋。
■生涯にわたる健康への支援
- 生理の貧困への対応
- 健康診断の充実等による女性の就業継続の支援
- フェムテックの推進と利活用
- 性差に応じ更年期などにおける健康を支援する取組の推進(総合対策の確立)
- 企業評価制度のさらなる充実と普及
- 緊急避妊薬の利用に向けた検討
- スポーツ分野における女性の参画・活躍の促進
- 女性医師の支援
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■仕事と健康課題の両立の支援
- 健康診断の充実による女性の就業継続の支援
- 企業評価制度のさらなる充実と普及
■仕事と育児・介護の両立の支援
- 長時間労働の是正
- 生産性の向上
- 勤務間インターバル制度の導入
- 多様な正社員制度や選択的週休3日制を含めた労働者のニーズに応じた多様な働き方の環境整備
- 育児・介護休業法と次世代育成支援対策推進法改正法の円滑な施行に向けた環境整備
- 育児時短就業給付の創設
- 時間単位の年次有給休暇制度の導入促進等
- キャリア形成と育児等の両立を阻害する要因の調査
- 育児・介護の両立支援に関する事業主の取組の推進
- 育児休業にとどまらない共育ての実現に向けた取組
- 仕事と介護の両立に関する課題への取組
- 外部サービス利用の普及による家事負担の軽減
- 労働者に対する就業場所・業務の変更の範囲の明示
- フリーランスの就業環境の整備
- くるみん・えるぼし認定等の取得促進を通じた次世代育成支援対策・女性活躍の推進
今年度は「女性の健康ナショナルセンター」の開設を控えていることから、性・生殖領域に止まらない女性特有の健康問題に関する研究の進展に期待が寄せられており、業界内ではジェンダード・イノベーションの機運が高まると見られる。女性ヘルスケア業界は今後どこへ向かっていくのか?「2024年度の女性ヘルスケア白書 市場動向予測 〜健康トレンド・業界動向・女性ニーズ〜」もあわせてチェック!
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