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キューサイ、女性に多い「加齢の否定」「老いへの恐れ」 セルフエイジズム脱却を目指すプロジェクト始動 

キューサイが、「セルフエイジズム脱却プロジェクト」を4月に始動した。年齢に対する思い込みや固定観念を払拭することで、心豊かな人生100年を目指すもの。自分の加齢に対するネガティブな思い込みは年齢を重ねるほど強まる傾向があり、「何事も若い方が良く、老いることは悪だ」と決めつける偏見や風潮を社会課題として捉え、自分の年齢を否定したり差別することを”セルフエイジズム”と名付けた。

プロジェクトの第一弾として実施したのは、30~69歳の男女1,000人に向けた意識調査。「いい歳して」「どうせおばさん・おじさんだから」「誕生日が来るのが怖い」など、セルフエイジズムが原因と思われる言動・体験をしたことがある、と回答した人は女性に多く、男性69.8%に対し、女性は76.2%だった。

では、セルフエイジズムに陥る要因は何なのか?セルフエイジズムを経験した730人に聞いたところ、男女ともに1位は「身体的な衰えや健康問題」。こちらも女性の方が多く、男性38.1%に対し女性は46.2%だった。注目は女性の2位で、「老いに対する不安や恐れ」が42%に上った(男性は3位で33.2%)。女性の方が男性よりも老いに対する不安や恐れが大きいことがわかった。

 

セルフエイジズムに陥る要因は、「身体的な衰えや健康問題」が男女ともにTOP

【出典】キューサイ

 

とりわけ、その傾向は50代女性に見られることも明らかに。「年齢が上がることに恥ずかしさを感じてしまう」と回答したのは、30〜60代の男女の属性別集計で、50代女性が54%と最多だった。他、調査では、セルフエイジズムが社会活動や消費行動を抑制していることも明らかにした。

調査結果を踏まえ同社は、「加齢は決してネガティブな側面だけではない。重ねた歳月で培われた知識・経験・自信・教養は大人だからこその財産。加齢のポジティブな面に目を向け、年齢を重ねることが喜びに変わるような文化をまずは長寿大国である日本から醸成したい」としている。

 

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