ティップネスの新業態、目指すは「サードプレイスジム」 仕事・カフェ・美容ケアで若年女性の取り込み狙う

総合フィットネスクラブのティップネスが、新業態の24時間フィットネスジム「MiiBA(ミィーバ)」の第1号店を4月にオープンする(埼玉・草加)。 “運動をしに行く場所” というこれまでのジムの概念にとらわれない、日々の生活に溶け込む “サードプレイスジム” を目指した、ありそうでなかった新しいコンセプトのフィットネスジムだ。

ティップネス サードプレイスジム

【出典】ティップネス(カフェラウンジのイメージ。中央のメインテーブルの他、パーソナルな空間として半個室ブースも9席を設けた。全席コンセントとUSBポート完備に、コーヒーはカフェ品質と、快適にリモートワークができる環境。最上級モデルのマッサージチェアも利用可)

 

体を鍛えるというジム本来の機能や、自分の都合に合わせて利用できる24時間ジムの利便性のみならず、利用者にとってのサードプレイスとなるよう、居心地の良い空間とコンテンツを追求した。

コンセントやUSBポートを完備した、リモートワークもできるカフェラウンジ。痩身マシンや脱毛機器、骨盤底筋トレーニング機器などを利用できるセルフケアルーム。映像を見ながらセルフトレーニングができるピラティススタジオ。AI搭載マシンなどを使ってパーソナライズトレーニングができるジムエリア。そして館内全体は、ナチュラルテイストで統一した内装デザインに。人間の生体リズムにあわせた照明、森の自然環境音やこだわりの香りの演出で、空間全体で心身の緊張をほぐせるようにした。

 

ティップネス サードプレイスジム

【出典】ティップネス(セルフケアルームは全6室。痩身マシンや、美顔・育毛、脱毛機器、骨盤底筋・臀筋群トレーニング機器など、自分磨きができる)

 

ティップネスは、すでに24時間営業のジムを展開しているが、ミィーバは、それとは異なる新業態としてオープンする。24時間ジムのユーザーの7割が男性を占めていることや、総合型フィットネスクラブ市場全体で進む高齢化が背景にあり、「ピラティスや美容機器の導入により、若年世代の女性にとっても魅力ある場所として、気軽にフィットネスに参加してほしい」と意気込む。だが美容サービスを提供する24時間営業のジムは、チョコザップなどが先行している。勝算はあるのか?編集部が他社との差別化を尋ねたところ、「質の高い各種サービスをリーズナブルな価格で提供することで差別化を図っていきたい。カフェラウンジはその中のメインサービスの一つで、質の充実を図った」。

ミィーバが目指すのは、利用者が思い思いの時間を過ごせる場所づくり。リラックスしてひとり時間を楽しんだり、自分磨きをしたり、PCを持ち込んで仕事をしたり、そして気が向いたらそのままジムスペースに行って運動をしたり。そんな十人十色の利用を見込んでおり、「これまで『時間がないから』とジムに足が向かなかった人にこそ生活に取り入れて欲しい。わざわざフィットネスをしに行くのではなく、自然にライフスタイルに溶け込み、気づけば健康で快適なポジティブライフが実現している、そんな居場所を目指している」と述べている。今回の第一号店オープンで市場受容性を確認した後、直営・フランチャイズにて多店舗展開を進める考え。

 

 

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