初のフェムテック助成事業、最大2000万円 東京都

今月4日、東京都と東京都中小企業振興公社は、フェムテックに取り組む中小企業を支援する助成事業の開始を発表した。女性の健康課題を技術で解決する製品やサービスの新規開発だけでなく、既存製品の改良や開発・改良後の普及も支援対象。 最大2,000万円まで助成する。東京都のフェムテック助成事業は初。9月25日から申込受付が始まる。

■対象者
・都内の本店又は支店で実質的な事業活動を行っている中小企業者等
・都内で創業を具体的に計画している個人

■対象事業
「女性の健康課題解決」に関する以下のテーマに該当する事業。
1)月経
2)妊娠・不妊
3)産後ケア
4)更年期
5)婦人科系疾患等
6)ヘルスリテラシー

 

■対象範囲

 

■対象経費
1)原材料・副資材費
2)機械装置・工具器具費
3)委託・外注費
4)専門家指導費
5)産業財産権出願・導入費
6)直接人件費
7)展示会参加費
8)広告費

■対象期間
2024年3月1日から2025年11月30日まで(最長1年9か月)

■限度額・助成率
2,000万円(助成対象と認められる経費の3分の2以内)

 

行政によるフェムテック事業の支援は、経産省が2021年から毎年実施してきた(フェムテック等サポートサービス実証事業費補助金)。2021年は20件、2022年は19件の事業が採択され、3回目となる2023年は豊田通商、ポーラ、TOPPANエッジ、パラマウントベッド、金沢大学など18件が採択された。豊田通商は製造業に従事する女性の健康課題に着目し、「製造Iot」×「女性の健康管理」による生産性を見える化する事業を実施。女性のパフォーマンス改善を目指す。

 

 

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