「女性版骨太の方針2023」決定 フェムテック利活用、健診の問診に“更年期”を追加

政府は今月13日、「女性版骨太の方針2023(女性活躍・男女共同参画の重点方針)」を決定し、以下3つの重点事項に取り組むとした。本方針は女性活躍・男女共同参画の取り組みを加速するために、毎年6月をめどに政府が決定しているもの。

  1. 女性活躍と経済成長の好循環の実現に向けた取組の推進
    2030年までに、プライム市場の上場企業の女性役員比率を30パーセント以上とする目標を掲げた他、女性起業家の育成と支援などを明記
  2. 女性の所得向上・経済的自立に向けた取組の強化
    長時間労働慣行の是正、多様で柔軟な働き方の推進、性別役割分担意識やアンコンシャス・バイアスの解消、女性デジタル人材の育成、リスキリングの促進など
  3. 女性が尊厳と誇りを持って生きられる社会の実現
    配偶者などからの暴力やDVの対策、性犯罪・性暴力対策の強化、職場におけるハラスメントの防止、生涯にわたる心身の健康への支援など

女性の健康に関わる取り組みについては「3」の中で示し、「生理の貧困への対応」「フェムテックの利活用」「生理休暇制度の普及促進」「事業主健診における問診に、月経困難症や更年期症状などの女性の健康に関する項目を追加」「緊急避妊薬の利用に向けた検討」「女性アスリートの健康課題の解決」「学校での健康教育の充実」などを盛り込んだ。

 

 

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