「なでしこ銘柄 令和5年」発表 過去の選定回数最多は大和証券グループなど

東京証券取引所と経済産業省は今月21日、令和5年度の「なでしこ銘柄」に選定した27社を発表した。なでしこ銘柄は、東証の上場企業の中から女性活躍推進を積極的に進めている企業を選定するもので、今回で12回目。今回から新たに「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」の選定も始まり、男女問わず共働き・共育ての両立を支援する取り組みに優れた上場企業16社も選定した。「なでしこ銘柄」と「Nextなでしこ 共働き・共育て支援企業」に応募した企業の総数は288社。

令和5年「なでしこ銘柄」27社、一覧

過去12回の中で選定回数最多は大和証券グループとSCSKで、いずれも今回で9回目の選定。他社に先駆けて取り組みを強化してきた大和証券は、内部昇格の女性取締役が複数誕生しており、順調に育成の成果を上げている。「新卒採用の女性比率を50%」「スキル・専門知識向上の研修受講者の女性比率50%」など、パイプラインを意識した行動目標を設定しており、KPIの設定と達成に向けた具体的なアクションの実効性が高く評価された。以下は「なでしこ銘柄」に選定された企業一覧。各社の取り組み事例を掲載したレポートはこちら

  • 味の素
  • アサヒグループホールディングス
  • 出光興産
  • LIXIL
  • 資生堂
  • コーセー
  • 中外製薬
  • エーザイ
  • アイシン
  • 住友電気工業
  • 技研製作所
  • 小松製作所
  • オムロン
  • SCSK
  • パーソルホールディングス
  • 東京ガス
  • 大阪ガス
  • 商船三井
  • 日本郵船
  • 伊藤忠商事
  • 丸井グループ
  • 日本マクドナルドホールディングス
  • ゆうちょ銀行
  • 山陰合同銀行
  • 大和証券グループ本社
  • 第一生命ホールディングス
  • 三井不動産

「Nextなでしこ共働き・共育て支援企業」16社、一覧

「Nextなでしこ共働き・共育て支援企業」は今回から新たに始まった認定制度で、かんぽ生命保険、テルモ、明治ホールディングス、TOPPANホールディングスなど16社が選定された。16社は、育児中の従業員の共働き・共育ての両立支援に積極的で、「働く時間を選べる制度(※1)」「働く時間を削減する制度(※2)」「働く場所を選べる制度(※3)」「意識改革・風土醸成に向けた取り組み(※4)」の実施割合が、他企業より高かった。以下は、「Nextなでしこ共働き・共育て支援企業」に選定された企業一覧。各社の取り組み事例を掲載したレポートはこちら

  • 大日本印刷
  • かんぽ生命保険
  • 野村ホールディングス
  • しずおかフィナンシャルグループ
  • コンコルディア・フィナンシャルグループ
  • 日本ガイシ
  • 住友商事
  • 富士ソフト
  • TOPPANホールディングス信
  • サッポロホールディングス
  • 明治ホールディングス
  • きもと
  • DIC
  • シスメックス
  • テルモ
  • 大東建託

(※1)短時間勤務、一部の時間帯だけ休暇取得ができる中抜け、フレックスタイムなど
(※2)ノー残業デー、自社独自の一月当たり残業時間上限の設定、社員全員に向けた⾧時間労働改善を目的とする研修など
(※3)テレワーク、在宅勤務のための設備提供・経済的補助、転勤エリアの限定、勤務地限定制度の導入など
(※4)アンコンシャス・バイアスに関する研修、全従業員を対象とした育児・介護等に関する社内制度への理解を促進する研修、「多様な人が活躍しやすい職場であること」の重要性・意義への理解を促進する研修など

 

 

 

【編集部おすすめ記事】
「健康経営銘柄2024」27業種53社を選定、各社の取り組み
「女性の健康」に力を入れている企業は1割未満 健康経営で強化している施策は?
働く女性の不調・仕事への影響・対処法、プレゼンティーズムの実態
夫婦の妊活、男性パートナーの協力は得られるものの意見が食い違うのはなぜ? 
【レポート】売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策

PAGE TOP
×