夫婦の妊活、男性パートナーの協力は得られるものの意見が食い違うのはなぜ? 理由ランキング

不妊治療の保険適用範囲の拡大や東京都の卵子凍結保存支援など、社会の妊活支援が進み、妊活を自分ゴト化する男性が増えている。実際に妊活に協力的な男性パートナーは9割にも上る。だが一方で、男性パートナーと意見が食い違うという課題も(浅田レディースクリニック「夫婦間での妊活に関する意識調査(2024.2)」,調査対象は妊活中の18歳以上の女性585人)

男性パートナーが妊活に協力的、約9割

妊活中の女性のうち86.9%が、「パートナーが妊活に協力的」だと回答し、男性パートナーが積極的に妊活に取り組んでいることがわかった。約8割の女性は夫婦で積極的に妊活について話しており、話すペースは「週1」が最多で、約半数。「毎日」話している夫婦も15.2%おり、夫婦で積極的に妊活に向き合っている様子がうかがえる。

【出典】医療法人 浅田レディースクリニック

 

男性パートナーと意見の食い違い、理由ランキング

「男性パートナーが協力的」という回答が多い一方で、男性パートナーと妊活について意見の食い違いを経験したことがある女性は40.8%に上る。妊活歴が長くなるにつれ回答割合は上昇し、次の結果に。

  • 妊活歴1ヶ月未満~3ヶ月未満…7.8%
  • 3ヶ月以上~6ヶ月未満…15.7%
  • 6ヶ月以上~1年未満…15.7%
  • 1年以上~2年未満…29.2%

意見が食い違う原因として最も多いのは「排卵日に対する理解の違い」で42.6%。次いで「クリニックに相談するか否かなどの、妊活方針について(37.6%)」「子どもを作るタイミング(37.1%)」。妊活の “タイミング法” で重要となる排卵日について、男性パートナーが十分に理解していないことが考えられる。

【出典】医療法人 浅田レディースクリニック

 

妊活の悩みランキング

妊活歴問わず妊活に関する悩みで最も多かったのは「妊活における費用(55.2%)」、次いで「仕事との両立(54.2%)」「性交渉のタイミング(50.9%)」。「費用」を挙げた女性を妊活歴別に見ると、妊活歴が長いほどその割合は高まり、妊活期間の延長による費用負担が悩みの種となっていることがわかった。不妊治療の保険適用範囲は拡大されたものの未だ費用負担は妊活カップルの壁となっており、同クリニックが行った別の調査では、保険適用で金銭面の負担が軽減されると思いきや、「思ったよりも安くならなかった」「高度な治療については保険の適用範囲外になる」と、不満を漏らす女性が多いことが明らかになっている。

【出典】医療法人 浅田レディースクリニック

 

 

 

 

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