働く女性の不調・仕事への影響・対処法、プレゼンティーズムの実態(20〜60代)
出社しているが何らかの健康問題により業務効率が落ちている状況のことを指す、「プレゼンティーズム」。その実態をクラシエ薬品が明らかにした。調査では、有職女性の4割が体調不良を抱えながら仕事をしていることや、不調により集中力や業務効率が低下していることなどがわかった。月経関連のプレゼンティーズムだけを見ても年間の労働損失は4,911億円に上ると試算されているから、女性のあらゆる不調を含めると、損失の合計額は甚大だ。勤務中の心身をケアするプレゼンティーズム対策の商品・サービスの充実が求められる(「働く女性のプレゼンティーズムに関する意識調査」,20〜64歳の女性10,000人,2023.12)。
体調不良を抱えながら仕事、4割
20代~60代の働く女性に、「体調不良を抱えながら仕事をしなければならない状況があるか?」と尋ねたところ、41%が月に1回以上の頻度で「ある」と回答した。また、プレゼンティーズムに該当する人のうち64%に、仕事に影響が出ていることがわかった。
仕事に影響を及ぼしている不調、ランキング
仕事に影響が出ている人に、「具体的にどのような症状が原因で仕事に影響が出ているか?」と聞いたところ、トップ3は「頭痛(20.0%)」「疲れ・だるさ(16.4%)」「月経痛や月経不順(9.1%)」だった。
不調を抱えながら仕事をすると「集中力が続かない」、6割
仕事に影響が出ている人に、「体調不良を抱えながら仕事をしていて、具体的にどのようなことで困っているか?」と複数回答で聞いたところ、トップ3は「集中力が続かない(56.3%)」「業務効率が低下する(54.8%)」「やる気が出ない(53.1%)」だった。
仕事に影響する不調の対処法、ランキング
続いて「仕事に影響が出る症状に対して、どのような対処を行っているか?」と尋ねたところ、トップ3は「休養・マッサージ等(72.0%)」「薬の服用(48.8%)」「ストレッチ・運動(45.0%)」だった。
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