認知症の行方不明者1.9万人で最多更新、女性8,442人

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2023年に警察に届け出があった行方不明者は、ここ10年で最多となり9万144人で、そのうち36.3%が女性で3万2,734人、男性は5万7,410人だった。警察庁が4日に発表した令和5年における行方不明者の状況

行方不明者が増えているのは認知症の人の増加が背景にあり、昨年は19,039人の認知症の人が行方不明となり(女性8,442人、男性1万597人)、統計をとり始めた2012年以降で最多となった。行方不明の届出受理から所在確認できるまでの期間は、受理当日が最も多く1万3,517人だった。2022年以前の行方不明者も含めると、昨年は1年間で1万8,221人の所在が確認され、552人は死亡が確認された。1年以上経過してから発見されたのは2人だった。

 

認知症の方の行方不明者

【出典】警察庁生活安全局人身安全・少年課

 

以下は、年代別・原因別の行方不明者の数。10〜20代の行方不明者が多く、35,332人で全体の4割を占める。家庭や仕事関係を原因としたケースが多い。50代以上では病気関係が多く、80歳以上については、認知症を含め約8割を占める。認知症による年代別の行方不明者の数は、30代2人、40代9人、50代140人、60代826人、70代6,838人、80代以上11,224人。

 

年代別・原因別の行方不明者の数

【出典】警察庁生活安全局人身安全・少年課

 

 

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