オーラルフレイルのチェックリストと概念図を公開、日本老年医学会など
日本老年医学会、日本老年歯科医学会、日本サルコペニア・フレイル学会は今月、「オーラルフレイルに関する3学会合同ステートメント」を発表した。オーラルフレイルとは、咬みにくさや食べこぼし、むせ、滑舌低下などの症状によって口腔機能が低下する状態で、進行すると身体的フレイルやサルコペニア、低栄養などのリスクを高める。チェック項目は以下。2項目以上当てはまる場合は「オーラルフレイル」に該当する。
- 歯の数が19本以下(インプラントは除く)
- 半年前と比べて固いものが食べにくくなった
- お茶や汁物等でむせることがある
- 口の渇きが気になる
- 普段の会話で、言葉をはっきりと発音できないことがある
実際に上記のチェック項目で高齢者2,031人(女性51.1%)を評価したところ、約4割がオーラルフレイルに該当し、身体的フレイルや要介護認定、死亡リスクと関連することが明らかになった。3学会は今後、チェック項目を産学官⺠・多職種で連携することで、オーラルフレイルの対策を強化していきたいとしている。
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