タイガー魔法瓶の新成長戦略 ヘルスケア領域での取組み始動

タイガー魔法瓶(大阪・門真市)は、産官学パートナーと連携し、新機軸として健康分野でのソリューション提案を強化する新たな取り組みを開始した。

同社は「熱コントロール技術」を活用し、調理家電製品の観点からヘルスケアソリューションを提案、健康分野での取り組みを強化する。現在「国立研究開発法人」「農業・食品産業技術総合研究機構(以下、農研機構)」「株式会社はくばく」「兵庫県立大学」をパートナーとして、産官学が一体となったソーシャル・ウェルネス活動として、商品開発・技術研究を行っている。健康維持や健康寿命を延ばすことを目的に良質な食生活をサポートする製品を提供する。

画像:タイガー魔法瓶

タイガー魔法瓶のヘルスケア取組み事例

取り組み事例は次の3つ。

「無添加グルテンフリー食パン」メニュー搭載 IHホームベーカリー

2017年9月に発売したIHホームベーカリー<やきたて>KBD-X100では、グルテンフリーの食パンを無添加でふっくら焼くことのできるメニューを実現。特定原材料7品目(乳・卵・小麦・そば・落花生・えび・かに)、グルテンや増粘剤などの食品添加物を使用せずに、米粉100%でふっくらとした食パンを焼きあげる技術を農研機構と共同開発した。これまで、パンを膨らませる役割を持つグルテンや増粘剤なしではうまく膨らまないという問題があったが、同社のIH加熱技術を利用し、発酵温度をコントロール、高火力で一気に加熱することで膨らみを維持したまま焼きあげることが可能となった。


タイガー IHホームベーカリーやきたて KBD-X100-WF

「麦めし」メニュー搭載IH炊飯ジャー

麦めしによる健康効果にいち早く着目し、2015年より穀物メーカーはくばくと連携し、炊きあがり時のニオイを飛ばしおいしく炊きあげる麦めし専用メニューを搭載した。2016年からは押麦・もち麦それぞれの特性に応じた2種類のメニューを搭載。「麦めし」メニューを搭載してから3年目にあたる2017年、新たに麦がゆメニューを搭載した土鍋圧力IH炊飯ジャー<THE 炊きたて>JPG-X100を発売。これで「麦めし」メニュー搭載炊飯ジャーは36機種となった。


タイガー 土鍋圧力IHジャー炊飯器THE炊きたてJPG-X100-WF

高齢者が飲み込みやすいご飯の炊飯技術の確立

同社は現在、高齢者のための飲み込みやすく食べやすいご飯を炊飯する技術開発に取り組んでいる。飲み込みにくさの要因の一つはご飯の粘りにあると考え、粘りの元である「おねば」をほどよく回収してご飯に戻さない炊飯技術について、兵庫県立大学の坂本薫教授と共同で研究を重ねている。この技術を活用した炊飯ジャーは2018年度中の商品化を目指している。

【編集部おすすめ記事】
健康情報アプリによるビッグデータ解析で明らかに 頭痛とピーマンの関係
20代女性よりも60代女性の腸年齢が若い理由
スーパーフード人気の裏で生まれた不満とその解決策
女性たちの食ニーズが見えてくる 今をときめく人気料理ブロガー発表

PAGE TOP
×