2018年 美容医療10大ニュース

世界的に活況を迎えている美容医療。2018年は、美容医療をめぐるどんな動向があったのか。2018年の美容医療の動きで気になった話題を10大ニュースとしてまとめた。(執筆:日本国内の美容医療クリニック情報を取り扱う美容医療専門サイト「アリュクスWEB」)

1.医療法改正で美容クリニックHPの表現に変化

かねてより議論のあった美容クリニックの広告表現に関して、昨年6月に医療法改正があり、今年の6月から施行となった。二重価格や体験談の禁止など以前からの条項もあるが、一番大きな変化は各クリニックのウェブサイトが広告扱いになるということで、昨年から対応のために各クリニックが自社ウェブサイトを作り変えていた。

2.ジェル状充填剤注入による豊胸手術をめぐり規制の動き

特に一昨年に流行したポリアクアミドと水を混ぜた充填剤による健康被害を中心に、日本美容外科学会(JSAPSから大きな異議があり、もう一方の日本美容外科学会(JSASからも使用が推奨できない旨の声明が発表された。医師たちによる厚生労働省への働きかけもあり、時間はかかるだろうが規制に向けての動きが進んでいる。 

3 .マッサージピールの国内流行、拡大

皮膚を剥がさないピーリング、ということで人気を博してきたマッサージピールが美容医療ユーザーに広く一般化した。強力なタンパク凝固作用を持つトリクロロ酢酸(TCAと過酸化水素を配合した薬剤を顔に塗布することで、肌に大きなダメージを与えることなく活性化できる治療としてメジャーになりつつある。

4. 冷やして痩せる「冷却痩身」の時代が加速

冷却痩身はこれまでも人気の治療だったが、新型機器の発売もあって脂肪冷却による痩身マシンがいよいよボディメイクの主役になっていくかもしれない。狙った部分の脂肪細胞を凍らせて破壊し、その後3カ月ほどかけて自然に排出していくという治療法である。顔痩せに使っているクリニックもある。直接脂肪を吸い出す脂肪吸引のように体に過激な負担をかけることなく脂肪を減らせるという特徴があり、これからのスタンダードになっていく可能性が高い。

5 .IPLマシンで肌メンテナンスが定番に

光を照射することによって肌の状態を全般的に向上させるIPL療。もっともメジャーなのは、これまで各メディアでも取り上げられてきた主役級フォトフェイシャルM22という大定番マシンだが、シミに栄養を補給する毛細血管までアプローチしてシミ根絶への切れ味を追求したルメッカなどの新顔も増えて、これまで以上に定期的な肌メンテンスの定番として、多くの人が受けるようになった。 

6. 韓国で美容医療を受ける日本人急増

海外の芸能人に憧れて国を飛び出して美容医療を受ける人たちが増えているようだ。最も人気の国はもちろん韓国。ここ最近再び韓流芸能人のブームが再燃しており、韓流アイドルのような顔や肌になりたい、という希望を持って海を渡る人が多いようだ。

7. プラズマ美容マシン日本上陸

固体・液体・気体に続く物質の第四形態であるイオン化された気体プラズマ。手術器具などの滅菌用に、これまでも医療の分野で使われてきた。今、プラズマの性質に着目した美容医療が日本国内でも少しずつ始まっている。プラズマを照射してニキビやニキビ跡などの悩みなどを滅菌し、さらにプラズマ照射直後の肌は非常に薬剤を受け入れやすい状態になるので美容液の導入などを組み合わせて肌トラブルの改善を促す治療だ。

8 .中年男性の美容医療ユーザー増加

男性の美容医療利用といえば脱毛や増毛がメインだったが、近頃は目や鼻のお直しをする人が30代以上の男性にも増えているとのこと。また、多くはないが美容医療ユーザーである恋人などに連れられて美容医療を訪れて受けていく例もあるらしい。

9. 顔やせ注射、高性能に進化中

数年前から、注射だけでしかもダウンタイムなしに顔やせを実現できる注射としBNLS注射が流行したが、さらにさまざまな進化を遂げておりいっそう人気が拡大した。アリュクスでも予約数が増加している。 

10 .中国で広まる?偽物の「ボトックス」「ヒアルロン酸」

某ニュースブログで今年の秋に突然取り上げられたニュース。中国でインターネットを使って偽物の美容医薬品を販売していた業者が20人以上逮捕された。倉庫にあっただけでも偽ボトックスで3,100袋、偽ヒアルロン酸で25,000袋もあったのだとか。すでに大量に流通している可能性も高いという。非合法の施設で利用されるものということで、過度に警戒するものではないが、偽医薬品の行方は気になるところだ。

2018年の美容医療業界まとめ

今年も新しい治療マシンが登場したり、従来人気の治療がさらに復権したりという動きがあった美容医療だが、1番にあげた「法改正」が今年の日本国内美容医療のニューストピックとしては一番大きなものだろう。ただ数年にわたり議論を重ねて、昨年に制定、さらに一年間の準備期間があったため、各クリニックではそこまで大きな動揺はなく、緩やかに受け入れられた印象がある。昨年は国民生活センターに寄せられた美容医療に関する苦情が減ったというデータもあり、美容医療が一般的に受け入れられるための、堅実なステップだったと言えるかもしれない。

【執筆】株式会社alluxe

美容医療クリニック・美容整形のモニター募集や口コミ情報のフリーペーパーalluxeの発行、ポータルサイトalluxeWEBを運営。フリーペーパーalluxeのオフィス配布をご希望の方はinfo@alluxe.jpよりご連絡ください。

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