独特な文化・環境の「製薬業界」で女性はどう活躍できる? 業界特化のネットワーキング CPHI Women

医薬品開発の展示会「CPHI Japan(主催:インフォーママーケッツジャパン)」は4月、製薬業界の女性を対象にしたイベント「CPHI Women」を東京ビッグサイトで開催する。製薬企業を中心にヘルスケア業界で活躍する女性のネットワーキングを目的にしたもので、「CPHI Japan」の併催プログラムとして2015年に始まった。

製薬業界で働く女性たちのキャリアを考える。第9回「CPHI Women」

【出典】インフォーマ マーケッツ ジャパン

イベントでは、アストラゼネカや武田薬品など、製薬企業の現役人事部担当者らが登壇し、製薬業界における女性活躍の推進状況や昨今のキャリアパス事例、今後導入したい制度などについてトークを繰り広げる。主催者によると、製薬業界は女性が他業種に比べて活躍しづらい独特の文化・環境があるという。「MR職は体力勝負のイメージもあり、男女比ではまだまだ女性は少数派。産休育休後に同職に戻る傾向が少ない現状がある。研究職はロールモデルがおらず、社外のキャリアアップ例を聞きたいなどの声は多い。”リケジョ”と言われる理系学部卒業の研究職女性も増加してきてはいるが、研究内容等を他社と共有することは避けられるため、どうしても同業種での交流は持ちづらい」。

実際にイベントに参加した女性からは、「素晴らしい交流になった」「この業界で活躍した女性の活躍事例や他社の状況も聞けて良かった」「他社の多様な意見は勉強になった」など、ポジティブな声が聞かれているという。

CPHI2024

【出典】インフォーマ マーケッツ ジャパン(過去開催時の参加者の様子)

 

参加者の7割は医薬品メーカーで、他、化学品メーカや創薬支援、創薬バイオベンチャーなど。職種で最多は研究開発で3割超え、他、営業・事業推進や品質管理、マーケティングなどが占める。役職は大半が一般職で、次いでマネージャー職。開催は4月10日、東京ビッグサイトの会議棟1階で、14時から16時半まで。参加無料。詳細・申込みはこちら

 

 

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