医師・歯科医師・薬剤師の数(性別・年代別)、女性はいずれも過去最多 厚労省
厚労省は先月、2022年末時点の医師・歯科医師・薬剤師の数を公表した。医師は34万3,275人、薬剤師は32万3,690人と過去最多を更新。歯科医師は2020年の前回調査よりわずかに減少し、10万5,267人だった。女性の医師・歯科医師・薬剤師の数はいずれも過去最多だった(令和4年医師・歯科医師・薬剤師統計の概況)。
医師数は過去最多、女性8万人・男性26万人
医師の数は年々増えており、過去最多の34万3,275人だった。圧倒的に男性が多く、女性8万1,139人、男性26万2,136人(女性23.6%、男性76.4%)。前回調査から、女性は3,593人増加した。年代別に見ると、男性のピークは50〜60代で、女性は30代をピークに年齢とともに減少する。背景にあるのは女性医師の仕事と子育ての両立問題で、女性医師の離職・休職理由を聞いた調査では、最多が「出産」で77%、次いで「子育て」47.6%と、出産後の働き方に課題があることが指摘されている(厚労省,令和4年厚生労働白書)。
歯科医師数は微減、女性3万人・男性8万人
歯科医師の数は前回からわずかに減少し、10万5,267人。医師同様に男性の方が多く、女性2万7,413人、男性7万7,854人(女性26%、男性74%)。女性は500人増加した。内訳をみると年代別では概ね医師と同じ傾向が見られ、男性は50〜60代がピークで、女性は40代をピークに減少する。
薬剤師数は過去最多、女性20万人・男性12万人
薬剤師は女性の方が多く、女性19万9,507人、男性12万4,183人(女性61.6%、男性38.4%)。前回から女性は1,767人増加した。全年代で女性が男性を上回り、40代と50代では女性は男性の2倍以上。男女合わせると32万3,690人で、過去最多だった。
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