【自殺対策強化月間】自殺者数は減少も、女性は20代以下で増加 厚労省
3月は「自殺対策強化月間」。2023年の全国の自殺者数は2万1,818人(暫定値)で2年ぶりに減少したものの、女性は20代以下の若年層、男性は30~70代で増加した(厚労省「令和5年 警察庁の自殺統計に基づく自殺者数の推移等)。
女性の自殺、10~20代が増加
2023年の全体の自殺者数は2万1,818人で、前年比で63人減少した。女性は6,964人で171人減少し、男性は1万4,854人で108人増加した。年齢階級別では、女性は20代以下の若年層、男性は30代~70代で増加した。
無職者の女性の自殺、有職者の2.5倍
女性の場合、自殺は有職者より無職者に圧倒的に多く、有職者1,780人、無職者4,605人、学生440人。一方で男性は、有職者と無職者で大差はなく、有職者7,023人、無職者6,790人、学生570人。
自殺の動機、男女ともに「経済・生活問題」が増加
動機別に見ると、男女ともに最多は「健康問題」で前年より減り、女性の減少幅が大きかった(前年比で女性324人減、男性114減)。一方で「経済・生活問題」は男女ともに増え、男性の増加幅が大きかった(前年比で女性95人増、男性365人増)。
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