おいしい健康、女性に多い関節リウマチの総合サイト公開 患者視点を重視しペイシェントジャーニーも
病気予防や食事制限がある人に向けたAI活用の栄養管理アプリを手掛けるおいしい健康(東京・中央)が、関節リウマチの患者とその家族を支援する総合情報サイト「リウマチLIFE.com」を公開した。患者や家族への継続的なインタビューやアンケートから得たリアルな声をもとに設計したのが特徴。
関節リウマチは、関節に炎症が起きることで痛みや腫れを生じ、進行すると関節の変形や機能障害が起きる病気で、膠原病の一種。国内の患者数は推定82.5万人で、男女比は1:3.21と女性に多い。好発年齢は40〜60代(日本リウマチ学会「ライフステージに応じた関節リウマチ患者支援ガイド」)。
継続的な治療を必要とする病気だが、「医師に自身の症状や困り事をどう伝えたらよいかわからない」「診察時に不安や悩みを伝えられない」など、医師とのコミュニケーションに課題を感じている患者は少なくない。加えて、23人の患者インタビューやアンケートからは、「治療や生活に関する情報が断片的で、今の自分に合った情報にアクセスすることが難しい」「信頼できる情報を見つけるのが難しい」「調べた情報が自分に合っているかわからない」などの声が多く聞かれ、当事者や家族が抱えがちなリアルな課題もわかった。そこで、こういった課題を解決しようと、「治療フェーズに沿ったサイト構造」「患者視点」「医師との対話のサポート」に焦点を当てながら、総合情報サイトとして設計した。
トップページには、治療の全体像がわかるようペイシェントジャーニーを配置。治療前から治療初期、治療継続期まで、今の状況に合った情報にスムーズにたどり着ける構成にした。病気との上手な共生ができるよう、家事や衣類の工夫の仕方や便利グッズも紹介。関節への負担を軽減して作れるレシピも掲載した。
今後も継続して、体験談や生活支援コンテンツを追加していく予定。患者・家族・医療関係者にとって信頼できる情報と対話の“ハブ”となるサイトを目指したいとしている。
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