変化するアンダーヘア意識 若者と中高年それぞれの脱毛の理由
脱毛サロンが数多く登場した頃、アンダーヘアの脱毛(VIO脱毛)は水着やショーツをきれいに着こなしたり毛量全体を減らすことを目的として人気を集め、ショーツなどのラインに合わせて毛が生えている範囲を小さくするのが主流だった。ある程度の毛は残したまま、毛が生えている範囲をデザインするということだ。だが最近は、好まれるアンダーヘアの形や脱毛する目的が変わってきている。
VIO脱毛専門サロン「プリート」によると、今年最も人気が高かったアンダーヘアスタイルは「ハイジニーナ(無毛)」だった。完全無毛のアンダーヘアスタイルで、同社によると近年急激に需要が増え、約4割の女性が選択しているという。(※)VIO脱毛とはVライン(ビキニライン)・Iライン(股間の間)・Oライン(肛門周辺)のムダ毛をまとめた名称で、VIO脱毛とは前述のVIOラインのムダ毛を脱毛処理すること
ハイジニーナを選択する主な理由は以下。
- 将来の介護脱毛に備えて
- 生理時の不快感や衛生面のため
- ショーツ内が蒸れなくて快適だから
- アンダーヘアは必要ないから
- 流行っているから
美意識の変化から、脇と同様に「アンダーヘアを残しておく必要はない」という考えが広がり、近年はハイジニーナが若者を中心に主流になりつつあるが、それとは別に中高年世代でハイジニーナのニーズが高まっているのは「将来の介護への備え」としての介護脱毛だ。
介護脱毛とは、将来自分が介護を受ける立場になった時に備え、介護ケアが受けやすくアンダーヘアが蒸れや痒みの原因にならないようにVIOヘアを脱毛しておくこと。「介護のために早めに脱毛しておきたい」という女性が増えており、同社によると、介護脱毛を希望する女性は全処理のハイジニーナスタイルを希望する割合が高いとのこと。医療脱毛のリゼクリニックは、45歳以上のVIO脱毛をする人の数は2010年比で23.91倍に急増しているという。
ちなみに、ハイジニーナに続く2位以下の人気アンダーヘアスタイルは以下の通り。
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