健康状態別、高齢女性の楽しみ・喜びを感じることランキング TOP20(65歳以上)
高齢女性が日常生活の中で感じる「楽しみ」や「喜び」とは?日本総研が、65〜80歳以上の男女1,200人を調査した(高齢者の生きがい等意識調査2024」2024.3)。注目は、健康状態別の結果。時間と心に余裕が生まれる高齢層は、一般的に現役世代と比べると疲労もストレスも少なく、ウェルビーイングの視点で元気な人が多い。だが言わずもがな、健康状態が悪い場合はそうとは限らないようだ。
高齢女性が楽しみにしていること、トップ20
「現在、特に楽しみにしていることや喜びを感じること」を聞いたところ(3つまで選択)、女性全体でトップ3は「家族や友人など、親しい人たちとの団らん」「宿泊の国内旅行」「読書、音楽鑑賞」。「宿泊の国内旅行」は年齢とともに減少する一方で、「家族や友人など、親しい人たちとの団らん」は上昇する結果となった。以下は女性全体のランキング。
- 1位:家族や友人など、親しい人たちとの団らん(43.9%)
- 2位:宿泊の国内旅行(32.4%)
- 3位:読書、音楽鑑賞(21.4%)
- 4位:日帰り観光(18.4%)
- 5位:家庭菜園・ガーデニング(19.6%)
- 6位:外食(17.3%)
- 7位:1時間以上の運動・スポーツ・武道(13.8%)
- 8位:ネットショッピング(11.3%)
- 9位:演劇・舞台やコンサート鑑賞(8.6%)
- 10位:自己啓発・学習・勉強(8.1%)
- 11位:映画館での映画鑑賞(7.9%)
- 12位:飼育しているペットの世話(7.4%)
- 13位:海外旅行(7.5%)
- 14位:美術館や博物館の鑑賞(6.9%)
- 15位:おしゃれ・美容(5.9%)
- 16位:世代を問わず様々な人たちとの交流(4.6%)
- 17位:仕事=お金を得ている就労(4.3%)
- 18位:球場・競技場・スタジアムでのスポーツ観戦(3.9%)
- 19位:ボランティア活動・地域活動(3.8%)
- 20位:その他(3.6%)
健康状態が悪いと、楽しみ・喜びは減少
前問の調査結果を以下5タイプの健康状態別に集計したところ(男女計)、「楽しみ・喜びを感じることはない」と回答した人が多かったのは日常生活に不自由を感じていたり要支援・要介護の認定を受けている人で、1割を超えた。一方で日常生活に不自由がない人は「楽しみ・喜びを感じることはない」は1割を切っており、健康度が日々の活力や生きがい、ウェルビーイングと相関していることを読み取れる。
- 健康であり、日常生活に特に支障はない
- 健康であり、通院もしていないが、年齢とともに日常生活に不自由を感じる場面が増えた
- 定期的に通院しており治療しているが、日常生活に特に支障はない
- 定期的に通院しており、日常生活に不自由を感じる場面は多いが、要支援・要介護の認定は受けていない
- 要支援・要介護の認定を受けている
とは言え、「宿泊の国内旅行」を楽しみとして挙げる人は2〜4割に上り、日常生活に不自由を感じる健康状態であっても、旅行ニーズについては、他項目よりも強いことがわかった。
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