ヘルスリテラシ―の定義と3つの段階(3/4)

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ヘルスリテラシーを高めるには

情報の正誤を見極める力を身に付ける

情報の正誤を見極めるためには、「だれが」「いつ」「何のために」出した情報であるかを確認することが大切。またインターネットには膨大な情報が載せられているため、偏った知識を持たないためにも情報の比較を行うことが重要だ。最終的には個人の判断だけでなく、周囲に相談したり意見を貰ったりすることで、ヘルスリテラシーが高まっていく。

情報の発信源はどこか?

情報を手に入れた際は、まず情報の発信者を確認する習慣を持つ。情報源がしっかりと記載されているか、信頼できる団体であるかも含めて、情報の信頼性をチェックする。信頼できる発信者とは、例えば厚生労働省、医療機関、製薬会社などだ。

いつの情報か?

情報が常にアップされているインターネットにおいては、見つけた情報が古いことも考えられる。情報が古い場合は、状況が変化して新しい情報が更新されているケースもあるため、最新の情報がないかを確認する。

情報の偏りはないか?

選んだ一つの情報が偏っていたり、他の情報と食い違っていたりする可能性もある。情報を調べる際は、同じ内容について解説している情報をいくつか確認する。

商業目的の情報でないか?

ヘルスケア系商品と関連してくる情報を確認する場合は、商業目的の情報を鵜呑みにしないよう、注意が必要。情報の正誤がわからない場合は、信頼できる相手に相談する。

  • 例:かかりつけ医、かかりつけ薬剤師 など

ただし、医師それぞれが疾患や健康法に対して異なる見解を持っていることもあれば、時には医師よりも患者の経験則の方が病気や症状の改善方法に詳しいこともあるので、必ずしも医師の言うことが100%正しいと鵜呑みにしない姿勢も必要。

  • 例:糖質制限食を推奨する医師 もいれば、 それを危険な行為と警鐘を鳴らす医師もいる
  • 例:西洋医学以外を一切信じない医師 もいれば、 西洋医学と他代替医療などを組み合わせた統合医療を推奨する医師もいる
  • 例:腎疾患には口腔ケアが重要と認識している医師もいれば、認識していない(知らない)医師もいる
    など

情報を活用する意欲を持つ

ヘルスリテラシーにおける最終目標は「生涯を通じて生活の質を維持・向上させる」こと。よってヘルスリテラシーでは、正しい健康情報を入手したら、個人の日常生活に取り入れて活用することが求められる。

  • 例:健康のために休日に適度な運動を行う、飲酒や喫煙を控えるなど

またその際もすぐに健康状態に変化が生じるとは限らないため、一時的に行動に起こすだけでなく、継続することが大切。情報を活用して行動を起こさなければ、健康状態は変わらないが、行動することで生活の質が向上する可能性がある。

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