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エコノミークラス症候群の症状・予防法・対策グッズ商品(1/3)

熊本地震をきっかけに飛行機での移動中以外でも発症の危険性があると広く知られるようになった「エコノミークラス症候群」。日常生活にも潜むリスク要因と予防方法とは?国や医学会、企業が生活者に向けて発信している情報や専門対策商品の事例を見ていこう。

エコノミークラス症候群とは?

エコノミークラス症候群とは?

厚生労働省はエコノミークラス症候群について次のように定義している。

【エコノミークラス症候群とは】
食事や水分を十分に取らない状態で、車などの狭い座席に長時間座っていて足を動かさないと、血行不良が起こり血液が固まりやすくなります。その結果、血の固まり(血栓)が血管の中を流れ、肺に詰まって肺塞栓などを誘発する恐れがあります。引用:厚生労働省「エコノミークラス症候群の予防のために」

飛行機のエコノミークラスで長時間同じ姿勢で座っていると起きやすいことから「エコノミークラス症候群」「エコノミー症候群」「旅行者血栓症」と言われているが、静脈血栓塞栓症の通称であり、肺血栓塞栓症、または深部静脈血栓が引き起こす深部静脈血栓症とも言う。飛行機から降りた直後など長時間同じ姿勢をとって急に立ち上がった時などに呼吸困難やショック状態に陥り発症するケースが多く、時としては死に至るほどの危険性がある。

厚生労働省の人口動態調査を見てみると、日本では少なかった急性肺血栓塞栓症の発病者数は1980〜1990年頃から増加し始め、1990年~2000年にかけてさらに急増している。増加に伴い、エコノミークラス症候群は1980〜1990年頃から徐々に知られるようになっていった。

エコノミークラス症候群の原因

エコノミークラス症候群の原因は血液の粘度が高まり血管中に血の塊となる血栓ができてしまうこと。では、何が血液の粘度を高めるのか?以下の理由がある。

  • 長時間同じ姿勢で座る→下肢が圧迫され血流を悪くする
  • 食事や水分補給の不足→脱水傾向に陥る
  • 乾燥した空気→体内にある水分の蒸散を招く
  • 低い気圧→体内にある水分の蒸散を招く

厚生労働省はエコノミークラス症候群の危険性が高い人として具体的な項目を挙げている。

エコノミークラス症候群の症状

血栓の大きさにより症状の程度は異なるが、血液中の酸素濃度が低下しているため膝の痛みや運動の困難が訪れる。しかし肺血栓症研究会によると患者の約8割は突発的な呼吸困難が初期症状として現れているという。

病院での診断と治療方法

病院での診断方法

上述した初期症状にある四肢の痛みや息切れなどを聴取し、皮膚の色の変化や把握痛(握って痛いか)の有無を診察する。疑いが強い場合は超音波検査や人体の断面図が見られる造影CT検査により血栓の有無を確認することもある。

診療料

病院により多少の異なりはあるが、血栓症の検査のみであれば約4,000円前後で行うことができる。例として(医)アルコ会が運営するアルコクリニックでは健診のオプションとして血栓症検査を3,780円(2019年現在)で実施している。

治療法

血栓を溶かすことが目的となるため、基本的には血液を固まらせないようにする「抗凝固療法」が用いられる。必要に応じて脳梗塞などの治療で使われる「血栓溶解療法」や血栓そのものを手術で取り除く「外科的肺動脈血栓摘除術」、下大静脈に血栓を捕獲するためのフィルターを入れる「下大静脈内フィルター留置術」などが行われる。
参考:日本呼吸器学会「エコノミークラス症候群(肺血栓塞栓症)に関するQ&A」阪和記念病院「下大静脈内フィルター留置術」

飛行機以外でも気をつけたいケース

近年では飛行機以外にもエコノミークラス症候群を発症するケースが相次いでおり、特に災害による避難所生活で思いがけず引き起こされることも。いずれにしても長時間の座位が起きやすい場面では注意が必要だ。

避難所生活

避難所生活では狭い避難所や車中泊によってエコノミークラス症候群が発生しやすい。避難所では周囲の目を気にしてトイレの回数を減らすために十分に水分補給をしなかったり、体を動かす機会が激減するからだ。また車中泊では避難所よりも狭い空間を寝床にするので、身体の自由がきかず避難所よりも発生率は高い傾向にある。2016年の熊本地震では51名がエコノミークラス症候群による入院を余儀なくされ、2018年の北海道地震では8名が発症した。避難所生活において啓発の動きが広まるきっかけとなった。

長時間のデスクワーク

長時間座りっぱなしのデスクワーカーの体は、飛行機での移動中と同じ状態になりやすい。さらに冷暖房がきいた室内は乾燥しているので、体内の水分が蒸散し血液がドロドロに。十分な水分補給と小まめに席を立ちあがって体を動かすことが必要だ。

遠距離バス

決められた座席で自由がきかずに移動する遠距離バス内もまた、エコノミークラス症候群が引き起こされやすい。座りながらでも行える運動で同じ姿勢を続けないように気を付けたい。

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