シニア女性の顔の悩みとは?シニアの心を掴む資生堂のデザイン
今の中高年女性が一昔前と大きく異なること、その一つが美容に積極的なこと。そのような需要に合わせ、近年各社はシニア向け商品に力を入れている。資生堂は、平成27年からシニア向けブランド「プリオール」を投入し、ポイントメーク、スキンケア、ベースメーク、ヘアケアのカテゴリーで商品を展開。「大人ならではの悩みを研究し生まれた」ブランドで、「大人の七難すんなり解決」する商品が次々に登場している。さて「大人の七難」、何かお分かりだろうか?資生堂が定義する七難とはこちら。多くの中高年女性が日々感じている悩みをおさらいしてみよう!
・凹凸
大人の言う凹凸は、皮膚のデコボコよりも顔全体にできるでこぼこ。ほうれい線、目の下のふくらみ、マリオネットライン、頬のこけ、二十顎など。見た目年齢を大きく左右する。
・影
上に挙げたような様々なデコボコにより、顔に影ができるようになる。一般的に女性がそれに気づきやすいのが、電車に写る自分の顔や、照明の下。
・色
日焼けやシミ、肝斑、青クマ、皮膚の色むらなどにより、血色が悪く見えたり肌全体に透明感がなくなる。
・乾く
乾燥は全年代の女性が気にしているが、特に更年期以上になるとエストロゲンの減少により乾燥感が増す。
・下がる
皮膚がたるむことで、目尻、口角、フェイスライン、頬の位置が下がる。凹凸と同様、見た目年齢を大きく左右する。
・見えにくい
視力の低下、特に老眼により視力が低下してくる。(それを考慮し、資生堂「プリオール」のHPは文字が大きくて見やすい!)
・おっくう
これは「見た目の老化」ではなく「心の老化」の方。美容だけではなく、何かをするのも、新しいことを始めるのも、何事にも消極的になりやすいのは更年期以上の女性の特徴の一つ。加齢とともに「ワクワクときめくことがなくなる」という心の老化にフォーカスし「大人の七難」の一つにしたのは、そんなことからかも。物事に消極的か積極的か?は、見た目年齢や老化を大きく左右するので、大事な視点だ。
シニアの心を掴むデザインがカワイイ
ところで、サイトのつくりや商品デザインに特徴があるのがお分かりだろうか?20~40代女性向けのサイトや商品デザインはスッキリしていてシンプルな印象のものが多いのに対し、PRIORは濃い目のピンクに、商品デザインは子供の頃に持っていたおもちゃのような(年代は違うが、例えば秘密のアッコちゃんのコンパクトのようなもの)ものを連想させる。
決して派手派手しいわけではないのだけど、持っているだけでワクワクするカワイイポップな「いかにも女性向け」な濃いピンクのデザインが特徴的。七難の一番最後「おっくう」という部分をまさに払拭させるデザインです。持ってるだけで、化粧ポーチからとりだすだけで「女子!」という気持ちにさせてくれる。
たまに、シニア向けのブティックをのぞくと「いかにも昔のおばあちゃんが着てたなー」っていうモンペのような暗い色の普段着ズボンや、茶色・・・いや濃いブラウンや黄土色のサンダルのような靴、あずき色した微妙なトップスを見かける。
見てるだけで、あんなの「自分はもうおばあちゃんなのかしら」って暗い気持ちになるものだ。そんなあえて、老け込むような服、着たくも見たくもない。そもそもなんであのようなデザインのものを敢えてつくるんだ?とは思うが。シニア女性の心を掴むのが上手なこちらの商品とサイトは、学びが多いのでぜひサイトをご覧頂きたい。