新たなデパコス需要掴む予感 ハイブランド化粧品をセミセルフで

ドラッグストア大手のウェルシア薬局は、複数のハイブランド化粧品を集約したセミセルフ業態のショップ「NARCIS(ナルシス)」の展開を進めている。

同社は今年3月に1号店「ダイバーシティ東京プラザ店(東京・江東)」をオープン。続いて「ららぽーと柏の葉(千葉・柏)」「ららぽーと新三郷(埼玉・三郷)」「ららぽーと立川立飛(東京・立川)」にも出店。店舗に並ぶのは「ディオール」「ランコム」「イヴ・サンローラン」などこれまでドラッグストアが取り扱ってこなかった百貨店ブランドで、「ラグジュアリーコスメセレクトショップ」を謳う。

都心の百貨店では、20~30代の若い女性の心を掴み、デパコス(デパートコスメ)の売上は好調に推移するも、一方では「百貨店の化粧品売り場は、“(客を)待ち構えてます!”という雰囲気が強くて入りづらい…」「一度相談すると買わなくてはいけない空気感になるのが苦手」「店員がじーっとこちらを見てくるのが、監視されてるような気分に。気軽に商品を見れない」といった声も多い。

セミセルフ業態のナルシスにはそういった堅苦しさがない。スタッフのカウンセリングを受けたり相談することもできるが、客はセルフで自由にデパコスブランドの化粧品を試すことができる。“気構えることなく入店して気楽に試せる”がウリだ。自分のペースでゆっくり比較検討した上で買い物をしたい女性には嬉しい。

セミセルフ型なら、デパコスは “身近な存在 ” になるのでは。ナルシスは女性たちの新たなデパコス需要を掴む予感。

 

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