“デパコス” 好調 40カ月連続プラス成長
デパコス(デパートコスメ)が好調だ。日本百貨店協会が発表した7月の「全国百貨店売上高概況(調査対象百貨店219店)」によると、化粧品は売上前年比5.3%増の40カ月連続プラス、東京地区百貨店(25店)においても売上前年比6.2%増で同じく40カ月連続プラスとなった。
高価格帯ブランドで構成される百貨店は若年層の取り込みが難しいとされてきたが、最近は10~20代女性がデパコス目当てに百貨店の買い物を楽しむようになっている。ドラッグストアなどで気軽に購入できるプチプラコスメと比較して、デザイン性が高いこと(=インスタ映えする)、今の若い世代は「服にお金をかけない分、メイクにお金をかけたい」意識が強いこと(服はファストファッションで十分!)などが影響していると考えられる。
先日、弊社ウーマンズで実施した女性モニター調査「化粧品はどこで購入するか?」について、中高年女性層はドラッグストアや通販との回答が中心だったのに対し、ある20代独身女性は「私はドラッグストアではなく、百貨店でコスメを買います。可愛いデザインの商品が多いし、使い終わったケースや瓶は、花瓶にしたりなどインテリアに活用できるのがうれしい。私は価格だけでは決めたくない」と回答していた。夫や子供のためのお金、老後の貯蓄、家のローンなど何かと支出が多い中高年層と異なり、「稼いだお金は自分の好きなように使える」独身の10~20代女性だからこそのデパコス消費だろう。
同協会によると、かつての百貨店の顔とも言える衣料品は売上前年比-11.1%だった。今や百貨店の牽引役はインバウンドとデパコスだ。
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