女性の価値観変化を反映する美魔女コンテスト募集コピー「若さよりも大切な〇〇を持った女性」
女性誌「美ST(光文社)」が開催する美魔女コンテストの募集が開始された。2010年から開始され今年で9回目、応募資格は「35歳以上で年齢を感じさせない輝きを持っている女性」で、大人の女性としての美しさを競う。
9回目の募集開始を知らせる誌面(美ST月5号p.112)では、女性読者たちにこう呼びかている。「“若さ” よりも大切な “輝き” を持った女性をお待ちしています」。「若見えだけが女性の価値」ではなくなっていることを象徴しているコピーだ。
外見重視のイメージが強い美魔女コンテスト。当初は「〇〇歳に見えない外見の美しさ」が大きな話題になったが、一方で、回を重ねるごとに「痛い」「見ていて恥ずかしい」「言葉が嫌だ、魔女って何(笑)」というネガティブな声が聞かれるようになり、年齢を重ねた大人世代が「外見の美しさ」「若見え」に固執することや、周囲の人々が女性の外見ばかりに価値を見出し評価することに疑問を感じる風潮が強まってきた。そんな時代の変化を捉えた募集コピーが心に刺さり、今年は「若見え」以外の「内面的美しさ」に胸を張って応募する女性たちが増えるのでは?
昨今の女性の美に対する価値観は変化している。「アンチエイジングという言葉が嫌だ」「(過度な若作りなどはせずに)自然体がいい」「外見磨きより“自分磨き”」などの思考を持つ女性は増えている。かつての「女性は外見重視」という概念が女性たちの間で薄らぎつつあるのだ。
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