VoCE炎上「女の市場価値はいくつまで」他、特集記事にも疑問の声多数

講談社が発行する人気美容情報誌VoCE(ヴォーチェ)が運営するwebサイトに6月18日に掲載された記事「女の市場価値はいくつまで?『男は普通の27歳と美人の33歳、どっちと付き合いたい?』」が炎上し、同誌がお詫び記事を掲載する事態となった。

炎上した記事の内容

問題となった記事はこのような内容だった(現在、記事は削除されている)

「 ブスな22歳/普通の27歳/美人の32歳、付き合うなら?」
「普通の27歳/美人の33歳、付き合うならどっち?」
「ブスな27歳/美人の38歳、付き合うならどっち?」

上記の質問に対し、男性の意見・回答を掲載。全体的に「女性は若い方が良い」ということを暗に女性読者に伝える、あるいは誤解させるような内容となっていた。以下ツイッターでは、炎上した記事の全文が画像で投稿されている。

ネット上には様々な声が

これに対し、ネット上では女性を中心に様々な声が寄せられている。嫌悪感を持ち「もう購入しない」と怒りの投稿する女性もいれば、「いちいち目くじら立てなくても。私は付録欲しいから買いまーす!」と、炎上に特別な反応を見せない女性も。他、男性陣からは「女性だって、男の価値を年収と身長で判断するだろ!お互い様だ!」という意見も投稿された。

女性を応援し、女性の心の拠り所になるはずの女性誌が「年齢が全て」というような誤解を与え、または女性を年齢で値踏みするような記事を掲載するのはいかがなものか。

 

過去にも炎上、最近の特集にも女性から疑問の声

同誌は過去にも炎上したことがあり、今回の炎上に「またか」と冷ややかな反応を見せる女性もいる。また、最近の特集記事に疑問を持つ声もある。

 

主体は「男性目線」から「自分自身」へ

以下のような投稿に、ドキリとする企業も多いのではないか。

価値観の多様化により、男性目線を意識した考え方(若い方が良い、男性にモテることが幸せ、男性からの好感度を高める、結婚しない女性は負け組など)は、今、薄れつつある。「男性にどう見られているか?」という男性を主体にした考え方よりも「私はどう生きるか?」というように、主体が自分自身に移り始めている。これは、働く女性の増加により自立した女性が増えたことが大きく関係しているだろう。

 

恋愛至上主義は終わり、今共感得るのは「自分軸がある、強くカッコいい女性」

トレンディドラマ、クリスマス、バレンタインなどの盛り上がりからも見られるように、’80~’90年代は恋愛至上主義の流れが強かった。しかし恋愛離れが進み始めている今、共感を呼ぶのは以下のような女性たちだ。

  • 内面や生き方が確立されていてカッコいい
  • 考え方や生き方が自立している
  • 自分の好きなことを仕事にして自由に生きている

恋愛至上主義だった時代は外見の美しさに憧れを抱き共感を示す女性が多かったが、今は外見よりも内面に共感する女性が増えている。以下の記事でご紹介するのは、自分軸をぶらさずに生きる姿に、同年代女性のみならず若い女性までもが共感している中高年女性たちだ。今回の件でVoCE離れした読者がいることは否定できないが、同誌は、良い情報も当然多く発信している。「女性を元気にする、女性の悩みに応える、女性に寄り添う」ポジティブな情報発信を期待したい。

 

 

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