【女性の不満vol.2】おばさんになりたがる女性たち

【女性の不満シリーズ】
当シリーズでは、日々の生活や買い物の現場で女性たちが感じる、企業に対する「疑問・不満・不思議」について掲載しています。ウーマンズラボ編集部は日々女性たちの声を収集していますが、彼女たちの声が企業になかなか反映されない・届かないと感じています。そこで、メーカー・流通・メディア・総合商社・広告代理店など多くのビジネスパーソンの方々にご覧頂いているウーマンズラボを通じて女性たちの声を企業にお届けできるよう、ウーマンズラボ編集部が女性たちの声を収集・再構成・編集しました。多くの企業が「女性の不満」を知り、改善のきっかけにして頂ければ幸いです。

高校生のとき、高校を卒業して大学へ進学した先輩たちを見て「大学生っておばさんだよね(笑)」と揶揄し、成人式を迎えるとき「いよいよ私たちもおばさんの仲間入り!」と自分をおばさんに位置づけ、30歳になるときも40歳になるときも、やはり女性たちは「いよいよおばさんだね」とお互いに揶揄しあう。しかしどの年齢のときも、数年前、10年前、20年前を振り返ると、確実にあの時の自分も周りの友達も“若かった”。なぜ、女性たちは何歳になっても自分自身を「おばさん」と定義づけしてしまうのか。

日本と欧米の航空会社  大きな違い

その背景には、「若さと外見が女性の価値」という空気感の蔓延が関係しているように感じる。例えば航空会社。国内の航空会社と欧米の航空会社を比較すると、日本(アジア)のキャビンアテンダントは若い女性が中心だが、欧米は年齢も容姿も様々であることはよく知られている。

キャビンアテンダントと同じく日本の“女子アナ”も若い女性が中心で、ある程度の年齢に達すると「そろそろ辞めなくては」という焦りやプレッシャーを感じ始める。

モデルなど容姿や年齢がその価値に直結しやすい職業は別としても、キャビンアテンダントや女子アナになぜ「若さ」が必要あるのか。飛行機内の接客に年齢は関係ない。アナウンサーもしかり。男性アナウンサーは50代、60代、70代でも活躍しているが、その隣に座るアナウンサーは総じて若い女性たちばかり。なぜ、同じ「伝える仕事」に女性は若さが求められるのか?

“お天気お姉さん”も同様だ。お天気お姉さんは若い女性ばかりだが、お天気お兄さんに関しては年齢がバラバラ。中年クラスも多い。天気を伝えるのに「若い女性」である必要性は全くない。

日本の管理職の9割が男性という事実、そして男女格差を図る「グローバル・ジェンダー・ギャップ指数(2017年)」では日本は144か国中114位という事実が示している通り、残念ながらまだまだ男社会である日本においては、結局は男性主体の「若い女性が良い」という価値観が常態化し、女性ですらそれを無意識的に受容してしまっているのではないだろうか。

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何かと年齢を求める日本人

多くの欧米人が日本人に対して不思議に思うことの一つが「なぜ日本人は、出会うとすぐに年齢を聞いてくるのか?」。相手の年齢も自分の年齢も重要なトピックと扱わない欧米人にとって、日本人がやたらと「あなたは何歳?」「あの人は何歳?」と聞くことは不思議に見えるようだ。それほど日本人は、年齢で相手を判断し、相手と自分の距離感を決め、上下関係を見極めようとするところがある。

テレビ番組においても不思議なことが。ちょっとした街頭インタビューで、名前や職業の下に(〇〇歳)と年齢がよく表示される。回答の内容と年齢をセットで見せることで、「その世代ならではの意見」という説得力や多様性を出したい狙いもあるのだろうが、インタビューの内容が年齢とは全く関係ないことであってもやたらと年齢を表示するのは不思議だ。

なぜ、そんなに日本人は、どんな場面においてもとにもかくにも年齢を気にするのか?

多くの女性を苦しめる「おばさん」という概念

子を産むことに関しては女性は適齢期があるため「年齢が若いこと」は有利になるが、その他のほとんどの場面では、女性に年齢的な若さは必要ない。それなのに、なぜ女性は年齢で判断されることが多いのだろうか。そして、その蓄積の結果、女性たちも「私はもうおばさんだから…」と年齢を理由に様々なことを諦めたり憶するようになり、自分の可能性や自信を自らばっさり切り落としてしまう。いつのときだって、今この瞬間が一番若く美しく、可能性に満ちているのに!

変化する美の価値観 そろそろ「おばさん」というキーワードを捨て去ろう

先進国を中心に、世界的に美の価値観が「年齢」ではなくなり始めていることは度々ウーマンズラボでも紹介してきた。

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おばさんという概念を持つことを男性も女性も忘れてみよう。次の本は小学館が運営する働く女性向けwebメディア「しごとなでしこ」の「フランス人女性はなぜ「おばさん」になっても恋愛できるの?【結婚という呪いから逃げられる生き方2】 」という記事で紹介されている本だ。目次を以下に一部抜粋、いずれも非常に興味深い。

  • 年齢という呪い
  • 女という呪い
  • 世間体という呪い
  • 他人の価値観で生きることは自分を殺すこと
  • 白馬の王子様の後ろに乗せてもらわなくてもいい
  • おばさんという呼び名はこの世にいらない

結婚という呪いから逃げられる生き方 – フランス女性に学ぶ –

 

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