飛行機でも健康を ヘルシー打ち出す航空業界

飛行機でも健康を。ヘルシーを打ち出し始めた航空業界、3社の取り組みをご紹介。

ANA「乗ると元気になるヒコーキ」

ANAホールディングスは先月14日、「乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクト始動の記者発表会を行った。第一弾の取り組みは時差ボケ調整アプリの提供。フライト情報や現地での予定をもとに、時差ボケを調整するために必要な光の浴び方、食事のとり方、睡眠・仮眠の取り方、体の動かし方など、出国前、機内をはじめとした渡航中、帰国後のそれぞれのタイミングにおいて体に良いこと・いけないことについてアプリで提供する。睡眠事業で実績のあるニューロスペース(東京・墨田)と共同で、来年4月のサービス開始を目指してアプリの開発に着手する。第二弾以降では「空の人間ドック」や「機内マインドフルネス」などさまざまな取り組みを通じて「ANA Travel Wellness乗ると元気になるヒコーキ」プロジェクトのサービスを充実させ、新たな体験価値の提供を目指す。

 

JAL 健康に配慮した種類豊富な機内食

日本航空は、「アレルギー対応」「子ども向け「ベジタリアン向け「宗教対応」の他に「健康対応」の特別機内食を提供する(全メニューは同社サイトで確認できる)。

  • 糖尿病ミール
    糖尿病の人向け。低脂肪の肉、繊維質の多い食品を使用。揚げ物は使用していない
  • 低塩分ミール
    塩分摂取制限がある人向け。塩分の強い食や調味料を使用しておらず、ナトリウムが抑えられている
  • 低脂肪ミール
    コレステロールを制限している人向け。繊維の多い食べ物、フルーツ、野菜、赤身の肉で構成されている
  • 低カロリーミール
    カロリー制限のある人向け。1食あたり400kcal
  • 消化のよいお食事
    胃腸疾患のある人向け。胃腸に優しく消化しやすい食事。味の濃い料理、揚げ物、カフェインなど刺激の強い食品を使用していない
  • 低グルテンミール
    グルテン摂取を控えている人向け。小麦、ライ麦、オート麦、グルテンを含む穀物を原料とした食品を原材料に使用していない
  • 低乳糖ミール
    乳糖不耐症の人向け。ミルクやヨーグルト、チーズなどの乳製品を使用していない
  • フルーツミール
    フルーツのみの食事。添加物、保存料は使用していない
  • シーフードミール
    魚、シーフードの食事を希望する人向け

 

シンガポール航空 アサイーボウルとエクササイズ提案

シンガポール航空は10月11日より、商業用で世界最長となるフライトの運航(シンガポール ~ ニューヨーク間)を開始した。フライト距離は約16,700kmで、所要時間は最大18時間45分。長時間のフライトによる健康への影響を考慮し、同社はキャニオンランチと提携して、ウェルネス料理の提供、睡眠・リラクゼーションを促す照明設定・助言・機内設計(高い天井、大きな窓、広い機内、機内の湿度の最適化など)、ストレッチエクササイズの提案でウェルビーイングなフライトを提供する。

 

 

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