女性の健康課題、職場健診に追加する案を取りまとめ 厚労省検討会
厚生労働省の検討会は今月18日、職場の健康診断で女性特有の健康課題に関する項目を新たに追加する案を取りまとめた。
取りまとめ案には、事業者が実施する健康診断の問診票に、「月経困難症、月経前症候群、更年期障害など女性の健康課題で職場において困っていることがあるか?」と尋ねる項目を追加する方針が盛り込まれた。「はい」と回答した女性には、健診の担当医が、必要に応じた情報提供や専門医への早期受診を促す。担当医が女性特有の健康課題について専門知識を持っていない場合もあるため、「情報提供にあたっては、健診担当医が活用できるツールの作成や健診担当医に対する研修が必要」とした。
働く女性の健康課題を巡っては、健康課題による離職防止に向けた策として健診項目の追加がこれまで議論されてきた。急速な高齢化により人々の職業生活が長期化していることも背景にあり、安心して健康に働ける職場づくりが急務とされている。男性の更年期については、現時点では男性の更年期障害という疾患概念自体に曖昧さがあることに加え鑑別に課題があることから、今後、医学的知見の集積を踏まえた上で検討するとした。
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