カカオポリフェノール、閉経後女性の「3高リスク予防」の可能性
東京医科大学と明治の共同研究で、高カカオチョコレートなどに含まれるカカオポリフェノールの継続摂取が、閉経後女性のリスクとされている高血糖、高血圧、高コレステロールを予防する可能性が示唆された。
45歳以上69歳以下の男女が、カカオ含有量72%の高カカオチョコレート25グラムと同等のカカオポリフェノール主要成分を含むタブレットを4週間毎日継続摂取したところ、閉経後の女性において以下が確認された。
- 高血糖の原因であるインスリン抵抗性の改善の可能性
- 最高血圧・最適血圧の低下
- 悪玉コレステロールとされるLDL-コレステロールの減少
閉経後は女性ホルモンであるエストロゲンの分泌低下により、高血糖、高血圧、高コレステロールの3つのリスクが高まることがさまざまな研究で示されている。これらは脳梗塞や心筋梗塞を引き起こすため、閉経後女性の3高リスクの悪化を防ぐには食事や運動といった生活習慣の改善が重要だが、本研究によりカカオポリフェノールの継続摂取が3高リスクを予防する一助となる可能性が示唆された。
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