「ギルトフリー」ニーズに応える 4つの事例

「(太るとわかっているのに)食欲に負けて食べすぎちゃった」「(体を冷やすと健康に悪いのに)疲れて時間がなかったから入浴しなかった」「(子どもにもっと手作りを食べさせたいのに)忙しくて今日もスーパーの惣菜で済ませちゃった」など、女性は日々さまざまな罪悪感と戦いながら生活している。ライフステージや年齢、心身の状況によって抱く罪悪感は異なるが、全年齢の女性に共通している罪悪感といえば「食べちゃった…」。そんな罪悪感を払拭してくれる商品・サービスが、「ギルトフリー」をキーワードに登場している。

日々の生活に潜む、食べる罪悪感

太りたくないのに、糖尿病になりたくないのに、カロリーコントロールしたいのに、塩分摂取量を減らしたいのに、化学調味料の入った食品は避けたいのに、「食べちゃった…」。こんな経験は誰にでもあるはず。特にヘルスリテラシーの高い女性は男性よりも罪悪感を感じやすい。

自身の食欲に負けて食べてしまうだけではなく、職場環境や人間関係が原因で食べてしまうこともある。例えば職場の上司がお菓子の土産を皆に配っているケース。ダイエット中だから断りたくても、周囲の人たちが皆その場で食べ始めているのを見ると、自分だけ「いりません」「食べません」とも言えず、つい食べたくもないのに食べてしまう。

夫の実家で義母が料理をふるまってくれる時にも罪悪感を感じながら食べる妻は多い。張り切ってたくさん天ぷらを作ってくれたものの、「揚げ物はカロリーが高いので食べません」とはなかなか言えない。このように、環境や人間関係維持のために罪悪感を感じる場面は多々ある。

 

ギルトフリーニーズに応える

食べることに罪悪感を感じる女性たちの間で2年ほど前から徐々に話題になったキーワードが「ギルトフリー」。「罪悪感なし」という意味で使われ、糖質カットのお菓子や低カロリーの間食品を「ギルトフリーのお菓子」と表現する。栄養価が高く罪悪感がないという意味で、ナッツ類やスーパーフードなど美容や健康に良い食品もギルトフリーに含まれる。

要はダイエットや美容・健康に良いヘルシーな食べ物がギルトフリーに分類される。的確でわかりやすい表現が広まったことで、最近はギルトフリーをコンセプトにした商品やサービスが各社から登場している。

【事例1.】ギルトフリーのおやつを提供、スナックミー

スナックミーは、ギルトフリーの健康的なお菓子を2週毎または4週毎に定期購入できるサービス(株式会社スナックミー)。カロリー控えめで栄養素が多い上に、人工着色料、香料、保存料、化学調味料、ブドウ糖果糖液糖、精製した白砂糖、マーガリン、ショートニングを使っていないヘルシーなお菓子が、自分好みにセレクトされて届けられる。個人向けに始まったサービスだが、今年の春からはオフィス向けにもサービスを開始した。

【事例2.】ギルトフリーで商品コンセプトをわかりやすく、オイシックス

無添加加工食品や安全性に配慮した食品などを定期宅配するオイシックスのホームページでは、グルテンフリーのパスタや糖質を抑えた米、砂糖不使用のアイスなどを「ギルトフリー」な食品として紹介している。罪悪感なく食事を楽しめる商品が豊富に並ぶ。

【事例3.】自分でも作れるギルトフリーレシピ、クックパッド

ギルトフリーの食べ物は自分でも作れる。クックパッドではギルトフリーのレシピが多数投稿されている。

【事例4.】自分でも作れるギルトフリーお菓子、書籍

今年1月には、ギルトフリーお菓子のレシピ本「ギルトフリーなおやつ 食べても罪悪感なし。(文化局出版)」が発売された。

ギルトフリーおやつ

ギルトフリーなおやつ 食べても罪悪感なし

 

 

 

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