ヘルスケア領域に特化した生成AI活用のガイドライン、第2.0版を公開 JaDHA
日本デジタルヘルス・アライアンス(JaDHA)は今月、「ヘルスケア事業者のための生成AI活用ガイド 第2.0版」を公開した。昨年4月に公開した初版を改訂したもので、RAG(Retrieval-Augmented Generation/検索拡張生成)や国産大規模言語モデルなどの新技術、国内・海外(欧州・米国・中国・インド・韓国)の生成AIを巡る最新の政策動向、データの取り扱いやアウトプットの信頼性、モデル選定など、生成AIを活用したサービスを開発する上でのチェックポイントなどを解説。ヘルスケア領域における国内外の活用事例も大幅に拡充した。生成AIを活用したサービスを初めて提供する事業者も多くいると想定されることから、初学者でも簡便に参考にできるようチェックリストもまとめた。
同ガイドラインの想定利用者は、医療機器・医療機器プログラム以外のヘルスケアサービスを提供する事業者。また、ヘルスケア領域で最も広く活用されている生成AIの種類は、文章生成、画像生成、音声生成、動画生成などのうち文章生成AIと考えられることから、同ガイドが取り扱う領域は文章生成AIに絞っている。例えば、健康相談などができるチャットボット、AI問診、論文検索・要約、電子カルテの情報の要約、医療・製薬の専門知識を必要とする社内業務の効率化サービスなどが該当する。
改訂版の策定にあたっては、JaDHAのワーキンググループが検討を行った。リーダー企業は症状検索アプリのユビーで、他、武田薬品工業、オムロンヘルスケア、味の素、MICINなど計12者が関わった。生成AI技術の加速度的な進展を踏まえ、今後は、政策動向や技術動向が変化したタイミングで、適宜ガイドラインのアップデートを行うとしている。
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