マイクロRNAとAIを活用した癌のリスク検査など、ヘルスケア領域で7件が受賞 東京都ベンチャー技術大賞
東京都は今月21日、「東京都ベンチャー技術大賞(令和6年度)」の受賞企業を発表した。革新的で将来性のある中小企業の製品・技術・サービスを表彰するもので、137件の応募で14件が受賞。そのうち、ヘルスケア製品・技術・サービスは7件だった。
大賞はCraif(東京・文京)の「マイシグナル・スキャン」。尿に含まれる「マイクロRNA」をAIで解析して今のがんリスクを調べる世界初(※)の検査で、乳がん、卵巣がん、大腸がん、胃がん、肺がん、膵臓がん、食道がんのリスを、がん種別にステージ1から検知できる。リスクが高かった場合は、何科の病院でどんな追加検査を受けたらいいかについても提案する。将来的には米国での展開も見据えており、FDA承認取得に向けた開発準備も進めているという。※マイクロRNAとAIを活用した尿検査として
他、ヘルスケア領域で受賞した6件は以下。
- 視覚障がい者向け歩行支援機器「あしらせ」(株式会社Ashirase)
- 介護支援システム「ライブコネクト」(株式会社Z-Works)
- 世界初の機能性細胞デバイス「ヒト3Dミニ肝臓」(株式会社サイフューズ)
- 介護用洗身用具「switle BODY」(株式会社シリウス)
- 難病診断を短期化する自己抗体検査「研究検査A-Cube(R)」(プロテオブリッジ株式会社)
- イヌの血液がん検査「Ark-Test」(株式会社メディカル・アーク)
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