「子ども欲しくない」女子は男子の約2倍、大学生・院生に調査 

共働きを希望する若者がマジョリティとなる一方で、5人に1人が子どもを望まないことが、就職支援サイト「マイナビ」の調査で明らかになった。2025年卒の大学生・大学院生を対象に実施したもので、共働きを希望するのも子どもを望まないのも、男子より女子に多かった。収入不安に加え、家事・育児の分担における男女差や育児休業による仕事への影響が背景にあると見られる。回答者は大学生活を物価高の進行とともに過ごしている世代で、同社は「経済面への不安が人生観・キャリア観に影響を与えている可能性がある」としている(「マイナビ 2025年卒 大学生のライフスタイル調査(2024.1)」,2025年卒の大学生・大学院生2,337名<文系男子366名,文系女子 1,029名,理系男子433名,理系女子509名>)

「共働きを希望」男子<女子

結婚後に共働きを希望する学生は70%で、過去最多となった。女子は73.5%、男子は64.1%。女子の方が共働きを希望する割合が高いのは例年通りだが、近年は男子の希望も増えていることから男女間の差は縮小傾向にあり、今回は9.4%だった。

【出典】マイナビ

 

共働きを希望する理由(男女計)の最多はお金の不安だが、仕事のある人生をナチュラルに捉える意識もあり、「それぞれが仕事を持つことが自然だと思う」「仕事を続けることが生き甲斐になる」「仕事でキャリアを積みたい」などの理由も目立った。

【出典】マイナビ

 

「子ども欲しくない」女子2割・男子1割

子育てについて聞いた質問では、前年から微減したものの男女計の最多は「育児休業を取って子育てしたい」で59.6%だった。一方、「今のところあまり子どもは欲しくない」と回答した人は前年比6.1%増で19.2%に。男女別に見ると女子が男子を大きく上回り、女子23.5%、男子12.1%だった。

【出典】マイナビ

 

「子ども欲しくない」理由

「今のところあまり子どもは欲しくない」と回答した人に理由を尋ねたところ、男女別に異なるランキングとなった。女子は子育てそのものへの不安が大きく、男子はお金の不安が上位に。

<女子>

  • 1位:うまく育てられる自信がない…61.0%
  • 2位:子育てに伴う責任を負う自信がない…53.8%
  • 3位:自分の時間がなくなる…52.1%
  • 4位:経済的に不安…48.7%
  • 5位:精神的に不安…48.2%

<男子>

  • 1位:経済的に不安…58.4%
  • 2位:自分の時間がなくなる…49.5%
  • 3位:うまく育てられる自信がない… 45.6%
  • 4位:子育てに伴う責任を負う自信がない…35.5%
  • 5位: 明るい未来があると思えないから…32.2%

 

 

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