女性が実施しているスポーツ、年代別に20種目をランキング(10〜70代)
スポーツ実施率は男女ともに約5割。具体的にはどんな運動・スポーツを行い、また、どんな場所で行っているのか?スポーツ庁の世論調査をもとに男女別・年代別にランキングしたところ、属性ごとに異なる傾向が見られた(スポーツの実施状況等に関する世論調査 令和5年)。
1年間に行った運動・スポーツ
男女別
1年間に行った運動・スポーツの種目は、男女ともに最多は「ウォーキング」で6割。2位以降で性差がみられ、女性は「体操」「エアロビクス・ヨガ・バレエ・ピラティス」が多く、男性は「ランニング」「サイクリング」「トレーニング」「ゴルフ」が多い。
女性、年代別(10〜70代)
女性の年代別では、次の傾向が見られた。
- 女性の全年代で最多は「ウォーキング」で、5〜6割を占める
- 「体操」は年齢とともに増加
- 「ランニング・マラソン・駅伝」は年齢とともに減少
- 「トレーニング」は20代と60代・70代に多い。20代はスタイルアップ、60代・70代はロコモ予防と、実施目的は異なると考えられる
- 10代に「階段昇降」「サイクリング・自転車」「ランニング」「ダンス」「バトミントン」が多いのは、通学や校内での移動、部活動など、学校生活によるものと考えられる
1年間に行った運動・スポーツの実施場所
男女別
1年間に行った運動・スポーツの実施場所は、男女ともに「道路」が最多。実施種目の最多が「ウォーキング」であるためと考えられる。女性は屋内を実施場所に選ぶ傾向があり、「自宅・自宅敷地内」「民間商業インドア施設(フィットネスクラブ・ジム等)」「公民館」は、男性より多く有意差が見られる。前述のランキングの通り、女性は「体操」「ヨガ」など屋内でも実施できるスポーツを好むためと考えられる。一方で男性は屋外を実施場所に選ぶ傾向が見られ、「民間商業アウトドア施設(レジャープール・スキー場・ゴルフ場)」は女性と10.3ポイントの差がある。
女性、年代別(10〜70代)
女性の年代別では、次の傾向が見られた。
- 女性の全年代で最多は「道路」で、ウォーキングやランニングをする人が多いためと推測できる
- 「自宅・自宅敷地内」と「公園」は年代差はほぼみられない
- 「山岳・森林・海などの自然環境」は年代の上昇とともに増加
- 「民間商業インドア施設(フィットネスクラブ・ジム等)」は60代・70代に多い
- 「公民館」は70代に多い
- 「職場・職場敷地内」は働き世代の20代~50代に多い
- 「学校体育施設」は10代に多い
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