女性の健康課題、年間の経済損失は3.4兆円 経産省
経産省は今月、女性特有の健康課題による社会全体の経済損失が年間で3.4兆円程度に上ると試算した。性差に基づく多数の健康課題のうち、規模が大きく、職域での対応が期待される4項目(月経随伴症、更年期症状、婦人科がん、不妊治療)を対象に試算したもので、何らかの症状があるにも関わらず対策を取っていない層の人数に、欠勤・パフォーマンス低下・離職・休職の要素と平均賃金を掛け合わせた。内訳は以下。
- 月経随伴症…0.6兆円
- 更年期症状…1.9兆円
- 婦人科がん(乳がん・子宮がん・卵巣がん)…0.6兆円
- 不妊治療…0.3兆円
男性特有の健康課題についても試算しており、「更年期症状」は1.2兆円、「前立腺がん」は0.06兆円。
今回の試算で対象となったのは4項目のみだが、女性が特に問題になる働き世代の健康課題はうつ病、橋本病、摂食障害など多様にあるため、実際の経済損失はこれを上回ると見られる。
運営元
本メディアを運営するウーマンズは「女性ヘルスケア市場専門のシンクタンク」として、女性ヘルスケア事業の成長・変革を推進するマーケット情報を収集・分析・整理し、最新知見を企業様にご提供している会社です。女性ヘルスケア市場に特化してマーケティング支援を行ってきた「豊富な実績」「15年にわたり継続的に行っている調査分析により蓄積した知見やノウハウ」「業界ネットワーク」を活かし、女性ヘルスケア事業を行う産学官の「どうすれば製品・サービスを広く社会に流通させられるか?」の課題解決に取り組んでいます。事業内容は「コンサルティング事業/ビジネスメディア事業/MICE事業/BtoB広告事業」。最新レポートや新着セミナーのご案内、制度変更などヘルスケア業界の重要ニュース、企業様から頂戴する「女性ヘルスケアビジネスあるある相談」への回答など、ニュースレターで配信中。ぜひご登録ください!
【編集部おすすめ記事】
■女性の健康問題、一覧(思春期~老年期)
■「子ども欲しくない」女子は男子の約2倍、大学生・院生に調査
■「女性の健康」に力を入れている企業は1割未満 健康経営で強化している施策は?
■女性の健康課題の対処で、2040年までに世界で年間1兆ドルの経済効果
■【レポート】売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策