【全国糖尿病週間】野菜中心の食生活が2型糖尿病患者の精神的な健康を改善

2型糖尿病患者は、野菜を中心とした食生活を送ると血糖コントロールが改善するだけでなく、精神面にも良い影響を及ぼす可能性があることが、英ロンドン大学のAnastasios Toumpanakis氏らの新たな研究で示された。詳細は「BMJ Open Diabetes Research & Care」10月30日オンライン版に掲載された。

Toumpanakis氏らは今回、野菜中心の食生活が2型糖尿病患者の血糖コントロールやウェルビーイング(精神的な幸福感)、QOL(生活の質)に与える影響について検討した論文のシステマティックレビューを実施。基準を満たした11件の比較試験(計433人が参加)のデータを収集して分析した。

11件のうち6件はビーガン食ダイエットを調査しており、残りは一般的な野菜中心の食生活について調査していた。なお、ビーガン食ダイエットとは、肉や魚、卵、乳製品などの動物性食品をいっさい食べない食生活を指す。

解析の結果、野菜中心の食生活により2型糖尿病患者の血糖値が改善するだけでなく、体重やコレステロールも改善することが分かった。また、こうした食生活を送ると減薬や服薬の中止につながり、糖尿病の合併症である神経痛も軽減することが示された。さらに、患者の抑うつ症状が軽減し、全体的なウェルビーイングやQOLも向上したことが明らかになった。

これらの結果について、Toumpanakis氏は「食生活を変えることで2型糖尿病患者の血糖値や合併症の症状が改善し、減薬や服薬中止ができるようになれば、患者のQOLにきわめて大きなインパクトを与えるだろう。患者の精神面が向上したのは、糖尿病のコントロールが改善したことが原因になっていると考えられる」と説明している。

しかし、今回の研究はこれらの関連を示したに過ぎない。米国栄養士会(Academy of Nutrition and Dietetics)のスポークスパーソンで管理栄養士のRahaf Al Bochi氏は専門家の立場から、今回対象とした11件の研究のうち患者の精神面の健康について追跡した研究は4件にすぎず、いずれも小規模なものだった点を指摘。この結果は慎重に解釈する必要があるとの見方を示している。(HealthDay News 2018年10月30日)Copyright © 2018 HealthDay. All rights reserved

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