女性特有の不眠対策が明らかに、森林浴の頻度と不眠の関係
森林浴に出かける女性ほど不眠症の割合が低いことを、国立研究機関の森林総合研究所が明らかにした(「森林浴に頻繁に行くほど女性では不眠症状が少ない:年数回でも不眠改善の可能性も」2024.6)。
研究では森林浴の頻度と日常の睡眠状態の関連を調べるため、女性1,515人と男性529人を対象に、アンケート調査と合わせ活動量計による睡眠計測を実施。森林浴の頻度別(月1回以上 / 年数回 / 年1回 / ほとんど行かない」)の女性の不眠症の割合は、「月1回以上」が20.6%、「年数回」は28.5%、「年1回」は30.4%、「ほとんど行かない」は33.8%で、森林浴に頻繁に行く女性ほど不眠症の割合が低い結果となった。
一方、男性では森林浴と不眠症に統計的に有意な関連は認められなかったという。研究チームは、森林浴の頻度を増やすことが、女性の不眠症予防に有効である可能性が示唆されたとしている。研究成果は国際ジャーナル「International Journal of Environmental Research and Public Health」に掲載された。
【編集部おすすめ記事】
■森林に行く女性は2人に1人、男性より強いニーズ「ヘルスケアで森林を活用したい」
■寿命に性差があるのはなぜ? 卵子で長生き、精子で短命に
■“痛み”の性差、女性の方が痛みを感じやすく慢性化しやすい メカニズム解明
■進化する睡眠プラン、ホテル業界で広がるスリープテックの活用
■【レポート】売れるフェムテックの「開発」と「販売戦略」 17の障壁と対策