「女性特有の疾病」と「性差に考慮した男女共通の健康課題」の研究に最大で年間800万円、公募開始 AMED
AMED(日本医療研究開発機構)が、「令和7年度 女性の健康の包括的支援実用化研究事業」の公募を開始した。対象は「女性特有の疾病に関する研究」で3テーマ、「男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究」で1テーマ。2025年4月から2027年度末に実施される研究に、最大で年間800万円を提供する。
■女性特有の疾病に関する研究
【1】女性の多様なライフスタイルを踏まえた、女性ホルモン等の影響による健康課題の予防や健康増進に資する研究開発
【2】女性特有の臓器・器官に関係する疾病の予防、診断及び治療に関する研究開発
【3】若年女性に特有の疾病の予防・健康増進のための研究開発
■男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究
【1】性差を考慮した健康課題の予防、健康増進に関する研究開発
昨年の公募では、「女性特有の疾病に関する研究」で2件、「男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究」で2件が採択された。
■女性特有の疾病に関する研究
・女性ホルモンの影響による更年期以降の疾病の予防・治療に資するライフコース研究(群馬大学)
・子宮腺筋症における薬剤抵抗性の分子機構解明に基づく治療戦略構築(東京大学)
■男女共通課題のうち特に女性の健康に資する研究
・心血管ハイリスクの女性における性特異的心不全発症予防戦略の開発:周産期および出産情報を含む後ろ向きコホート解析とRCTサブ解析によるエビデンス創出(琉球大学)
・髄鞘機能に着目した認知症・鬱病における性差の分子生物学的研究(東京医科歯科大学)
応募資格は国内の研究機関で、民間企業の研究開発部門や研究所も含む。〆切は来月20日(金)の正午。詳細はこちら。
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