女性の健康問題、一覧(思春期~老年期)

女性ホルモンの影響を大きく受ける女性は、生涯にわたり女性特有の健康問題を抱え続けます。また、性別役割分業による女性ならではの健康問題や、ライフコースの選択によって異なる健康リスクも。本稿では、女性特有の生涯にわたる健康問題を思春期から老年期の4段階に分類してまとめました(本頁は、女性向けのヘルスケアビジネスにおける基本情報として、マイページ保存がオススメ!会員登録無しで、どなたでもすぐにお使いいただけます)女性ヘルスケア白書2024 市場動向予測レポート

女性の健康問題はライフステージで捉える

ライフステージで異なる健康問題

肩こり・腰痛、糖尿病、心血管疾患、大腸がんなど男女共通の不調・病気以外に、女性には、女性ホルモンの変化によって起こりやすい女性特有の不調・病気がある。さらに女性ホルモンのバランスはライフステージによって変化するため、女性の健康問題を捉えるときは、男性と区別して考えるのはもちろん、ライフステージを考慮する必要がある。

女性のライフステージは4つ

女性のライフステージは、女性ホルモンである「エストロゲン」と「プロゲステロン」のうち、エストロゲンの分泌量の変化で以下4つに区切られる。

  1. 思春期:エストロゲンの分泌が増える時期(10〜18歳)
  2. 性成熟期:エストロゲンの分泌が増えピークに達する時期(18〜45歳)
  3. 更年期:エストロゲンの分泌が減っていく時期(45〜55歳)
  4. 老年期:エストロゲンの分泌が乏しい時期(55歳以上)

なお、女性の健康問題は単純にエストロゲンの分泌だけに左右されるわけではなく、もう少し細かい年齢区分や、職業、働き方、出産経験の有無、介護の有無などの要素が複雑に絡み合っているが、ここでは女性の健康問題を大枠で捉えるための基礎情報を整理するために、4つのライフステージのみに分解してそれぞれを解説。

 

思春期(8〜18歳)の健康問題

思春期の女性ホルモン

思春期に入るとエストロゲンの分泌量が増え、初潮をむかえる。その年齢は個人差があり、早いと小学校低学年で、遅い場合は高校生に入ってむかえるが、平均は平成20年時点で12歳2.3ヶ月大阪大学大学院人間科学研究科・比較発達心理学研究室「発達加速現象の研究-第12回全国初潮調査結果-」より。発達加速現象により初潮は低年齢化しており、14歳台後半であった明治22年と比べると、2歳以上早まっている。

思春期の健康問題

初潮後は、定期的に月経がくるようになることで女性特有の不調を感じるようになる。また、自分自身の外見や異性への関心が高まることが、健康問題を生じさせる原因につながることも。思春期の主な健康問題は以下。

思春期(8〜18歳)の主な健康問題
月経痛 月経痛のうち体に異常はないが体質で症状が起こる「機能性月経困難症」は10〜20代に多い。月経痛は基本的には”排卵のある月経”で起こり、初経後の数年間は無排卵なので月経痛は見られない。排卵が起こり月経サイクルが安定してくると月経痛が起きるようになる。小学6年生で生理痛がある女児は50%、中学3年生では95%という調査結果もある。
(参考:武谷雄二「働く女性と健康」,女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」,ライオン
PMS、PMDD PMSは月経のある女性のうち70〜80%に見られる。ストレスや性格も影響するため、個人差が大きい。PMDDの症状はうつ病と似ているため見極めが必要。
(参考:日本産婦人科学会
排卵痛 排卵期前後で月経痛のように下腹部痛を感じる。月経痛ほどは多く見られず女性たちの認識も低いが、排卵期前後で痛みを感じる女性、排卵期にPMSと同様の不調(眠気、イライラ、不安など)を感じる女性、排卵期から月経が始まるまで心身の不調がずっと続く女性など、個人差が大きい。
月経異常 ■無月経:18歳を過ぎても初経がない「原発性無月経」と、普段は正常にある月経が止まってしまう「続発性無月経」がある。後者はストレス、激しい運動、過度のダイエット、過度の肥満などが影響する。90日以上こないと無月経。

■月経不順:月経周期が25日未満で出血を繰り返すタイプは「頻発月経」、月経周期が39日以上3ヶ月以内の場合は「稀発月経」。ストレス、激しい運動、過度のダイエット、過度の肥満などが影響する。(参考:武谷雄二「働く女性と健康」,日本女性心身医学会

摂食障害のうち、AN 摂食障害は女性に多く、90%以上が女性。ANは、摂食障害のうちいわゆる「拒食症」のこと。ANは10代に多い。発症の原因には様々な要素が絡み合っているが、自身の体型・体重への強いこだわりによる過度なダイエットが特に問題視されている。(参考:厚労省「みんなのメンタルヘルス」)

 

性成熟期(18〜45歳)の健康問題

性成熟期の女性ホルモン

妊娠・出産の時期にあたる性成熟期は、エストロゲンの分泌が盛ん。職業の選択、結婚、妊娠・出産などを通じ人生の中で最もライフコースが枝分かれてしていく時期で、心身にかかる負担や健康問題もライフコースの選択によって異なる。そのような背景から性成熟期の健康問題を一括りに捉えるのは適切ではないので、ここでは、18歳〜29歳と、30歳〜45歳に分けて考えていく。さらに30歳〜45歳については、子の有無に分けてまとめた。

性成熟期前半(18〜29歳)の健康問題

高校卒業後は、進学であっても就職であってもこれまでの生活が一変する。一人暮らしを始めたり自身で収入を得ることで、食生活も時間・お金の使い方も自由になるが、自分自身や生活のコントロールに慣れていないため、ライフスタイルが安定せず不規則な生活になりがち。若さや好奇心から無茶もしやすい。また、恋愛や性経験を通じて生じる健康問題も。性感染症と人工妊娠中絶件数は、全年代の中で20代が最も多い。(参考:厚労省「みんなのメンタルヘルス」,厚労省「国民健康栄養調査報告」)

性成熟期(18〜29歳)の主な健康問題
月経痛 月経痛のうち、体に異常はないが体質で症状が起こる「機能性月経困難症」は10〜20代に多い。月経痛のために仕事を休まざるをえない、あるいは仕事量を減らす女性の割合は若いほど高く、20代は35%、30代は30%、40〜44歳は21%、45〜50歳は13%。また、月経痛はストレスの有無も関係しており、ストレスのある女性の44%は強い月経痛が見られたが、ストレスが軽い女性は22%という調査結果も。(参考:武谷雄二「働く女性と健康」,女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
PMS、PMDD PMSは月経のある女性のうち70〜80%に見られる。ストレスや性格も影響するため、個人差が大きい。PMDDの症状はうつ病と似ているため見極める必要がある。(参考:日本産婦人科学会
排卵痛 排卵期前後で月経痛のように下腹部痛を感じる。月経痛ほどは多く見られず女性たちの認識は低いが、排卵期前後で痛みを感じる女性、排卵期にPMSと同様の不調(眠気、イライラ、不安など)を感じる女性、排卵期から月経が始まるまで心身の不調がずっと続く女性など、個人差が大きい。
月経異常 ■無月経:18歳を過ぎても初経がない「原発性無月経」と、普段は正常にある月経が止まってしまう「続発性無月経」がある。後者はストレス、激しい運動、過度のダイエット、過度の肥満、過労、糖尿病、甲状腺疾患、アルコールの過剰摂取、精神疾患関連やホルモン剤などの薬剤の服用などが影響。

■月経不順:月経周期が25日未満で出血を繰り返すタイプは「頻発月経」、月経周期が39日以上3ヶ月以内の場合は「稀発月経」。ストレス、激しい運動、過度のダイエット、過度の肥満、過労、糖尿病、甲状腺疾患、アルコールの過剰摂取、精神疾患関連やホルモン剤などの薬剤の服用などが影響する。(参考:武谷雄二「働く女性と健康」日本女性心身医学会

栄養バランスの偏り 朝食の欠食、野菜摂取量が少ない、外食多い、主食・主菜・副菜を組み合わせた食事が少ないなど、栄養バランスの悪い食事をする傾向が最も顕著なのは20代。(参考:厚労省「国民健康栄養調査平成30年」)
運動不足 運動習慣がないのは男性よりも女性で、さらに女性を年代別に見ると20代の運動不足が顕著。(参考:厚労省「国民健康栄養調査 平成30年」)
痩せ 痩せ(BMI<18.5)は男性よりも女性に多く、さらに女性を年代別に見ると20代に最も多く見られる。(参考:厚労省「国民健康栄養調査平成29年,30年」)
摂食障害のうち、BN 摂食障害は女性に多く、90%以上が女性。BNは、摂食障害のうちいわゆる「過食症」のこと。BNは20代に多い。発症の原因には様々な要素が絡み合っているが、自身の体型・体重への強いこだわりによる過度なダイエットが特に問題視されている。(参考:厚労省「みんなのメンタルヘルス」)
性感染症

 

性器クラミジア感染症、尖圭コンジローマ、淋菌感染症、性器ヘルペスウイルス感染症、梅毒、いずれも全年代の中で20代の感染が最多で、特に20代前半での感染が多い。(参考:厚労省「性感染症報告数」
望まない妊娠、人工妊娠中絶 人工妊娠中絶は、全年代の中で20代が最も多い。(参考:厚労省「衛生行政報告例の概況」
うつ病 女性のうつ病患者数は男性の約2倍で、20代から男女差が顕著になる。(参考:ウーマンズラボ「うつ病の男女比・年代別患者数」)
子宮内膜症 月経がある間の病気で、20〜30代での発症が多くピークは30〜34歳。出産経験がない、あるいは少ないと、発症したり症状が悪化する。(参考:日本産婦人科学会
子宮頸がん

 

20代後半から増えピークは40代。その後は横ばい。(参考:国立がん研究センター「がん情報サービス
バセドウ病

 

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、女性に多い(男性の4〜6倍)。特に20〜30代の若年層に多く、流産や早産のリスクが上がる。症状の一つに眼球突出があり、美容面における悩みも大きい。
(参考:厚生労働科学研究費補助金「女性の健康の包括的支援政策研究事業」へルスケアラボ

 

性成熟期後半(30〜45歳)の健康問題

30代〜40代は結婚・妊娠・出産を機にライフコースが目まぐるしく変化する時期。働く女性の増加を背景に晩婚化・晩産化が進んでおり、今の女性の平均初婚年齢は29.4歳(2017年)、平均初産年齢は30.7歳(2017年)。高齢出産と定義されている35歳以上で出産する女性は全体の約3割を占め、40歳以上で出産する女性は年間で約55,000人(2016年)ほどいる厚労省「人口動態統計」

今は30歳以降で結婚・出産をするのがスタンダードといえる時代だが、同時に晩産化による健康問題が出てきている。また出産をきっかけに改善される病気もあればリスクが上がる病気もあり、女性の健康問題は出産経験の有無によるところも大きい。そこで、妊娠・出産のピーク世代である30〜45歳については、子の有無別で女性の健康問題についてまとめた。

30〜45歳の健康問題(子なし)

性成熟期(30〜45歳,子なし)の健康問題
月経痛 月経痛のうち、体に異常はないが体質で症状が起こる「機能性月経困難症」は10〜20代に多いが、個人差がある。特に、月経が改善・消失するきっかけになる妊娠・出産の経験がない女性の場合は、年齢に関係なく30代・40代でも月経痛がある。なおこの年代では、子宮筋腫や子宮内膜症などの病気が原因の月経痛「器質性月経困難症」が多くみられるため、どちらによる痛みなのか見極めが必要。また、月経痛はストレスの有無も関係しており、ストレスのある女性の44%は強い月経痛が見られたが、ストレスが軽い女性は22%という調査結果も。(参考:武谷雄二「働く女性と健康」,女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
PMS、PMDD PMSは月経のある女性のうち70〜80%に見られる。ストレスや性格も影響するため、個人差が大きい。PMDDの症状はうつ病と似ているため見極める必要がある。(参考:日本産婦人科学会
排卵痛 排卵期前後で月経痛のように下腹部痛を感じる。月経痛ほどは多く見られず女性たちの認識は低いが、排卵期前後で痛みを感じる女性、排卵期にPMSと同様の不調(眠気、イライラ、不安など)を感じる女性、排卵期から月経が始まるまで心身の不調がずっと続く女性など、個人差が大きい。
月経異常 ■無月経:この年代で気をつけるべき無月経は、普段は正常にある月経が止まってしまう「続発性無月経」。ストレス、激しい運動、過度のダイエット、過度の肥満、過労、糖尿病、甲状腺疾患、アルコールの過剰摂取、精神疾患関連やホルモン剤などの薬剤の服用などが影響。

■月経不順:月経周期が25日未満で出血を繰り返すタイプは「頻発月経」、月経周期が39日以上3ヶ月以内の場合は「稀発月経」。ストレス、激しい運動、過度のダイエット、過度の肥満、過労、糖尿病、甲状腺疾患、アルコールの過剰摂取、精神疾患関連やホルモン剤などの薬剤の服用などが影響する。(参考:武谷雄二「働く女性と健康」日本女性心身医学会

早発閉経(POF) 卵巣機能が低下して40歳未満で無月経になった状態を指し、更年期と同様の症状があらわれる。40歳未満の1%に見られ、無月経患者の5〜10%を占める。(参考:日本内分泌学会, 女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
不妊症 不妊症は妊娠を望む健康な男女が避妊をしないで性交をしているにもかかわらず、一定期間(1年程度)妊娠しない状態のこと。不育症(9.9%)よりも不妊症(77.8%)に悩む女性が多い。特にひとり目の不妊に悩むケースが多い。(参考:ウーマンズラボ「不育症とは?悩む女性たちの実態と女性を支える医療・自治体・情報
不育症 不育症は、妊娠はできるのに赤ちゃんがお腹の中で育たず、流産・死産を繰り返してしまう状態のこと。毎年妊娠する女性のうち数万人が不育症の可能性がある。年齢との関係が指摘されており、母体年齢35〜39歳で流産率25%、40歳以上で51%との海外の報告がある。(参考:ウーマンズラボ「不育症とは?悩む女性たちの実態と女性を支える医療・自治体・情報」,国立研究開発法人 日本医療研究開発機構委託事業 成育疾患克服など総合研究事業 フイクラボ
子宮内膜症 月経がある年齢で起きる病気で、特に20〜30代での発症が多くピークは30〜34歳。出産経験がない、あるいは少ない女性は発症しやすく症状も悪化しやすい。不妊の原因になりやすい。(参考:日本産科婦人科学会)
子宮筋腫 性成熟期の女性に多く、30歳以上の女性の20〜30%に見られる。婦人科の病気の中で最も多く、子宮摘出手術の理由として最も多い病気。不妊や流産、早産の原因にもなる。閉経すると筋腫は小さくなっていく。
(参考:日本産科婦人科学会,武谷雄二「働く女性と健康」)
乳腺症 女性ホルモンの変動によるもので、月経前に乳房にしこりや痛みの症状が出て月経後は症状が落ち着いていく。30〜40代に多く見られる。良性だが、しこりができるため乳がんと判断がつかず不安になる女性が多い。(参考:女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
乳がん

 

乳がんは女性の全がんの中で罹患率が最も高い。30代から増え、ピークは40代後半〜50代前半、その後は減少していく。(参考:国立がん研究センターがん情報サービス「乳がん」(参考:ウーマンズラボ「乳がん罹患率(年齢別)」)
うつ病 女性のうつ病患者数は男性の約2倍で、20代から男女差が顕著になる。全年代の中で最も多いのは40代。(参考:ウーマンズラボ「うつ病の男女比・年代別患者数」)
バセドウ病

 

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、女性に多い(男性の4〜6倍)。特に20〜30代の若年層に多く、流産や早産のリスクが上がる。症状の一つに眼球突出があり、美容面における悩みも大きい。(参考:厚生労働科学研究費補助金ヘルスケアラボ「女性の健康の包括的支援政策研究事業」
橋本病 甲状腺に慢性的に炎症が起こる病気で、女性に多い(男性の20〜30倍)。特に30〜40代で多い。進行して甲状腺機能低下症になると、不妊、流産、妊娠高血圧症候群などのリスクになる。(参考:国立成育医療研究センター
子宮頸がん

 

20代後半から増えピークは40代。その後は横ばい。(参考:国立がん研究センター「がん情報サービス

 

30〜45歳の健康問題(子あり)

性成熟期(30〜45歳,子あり)の健康問題
妊娠中の健康問題 妊娠から出産までの約10ヶ月間の間は、赤ちゃんの成長とともに注意すべき不調や病気が変化していく。流産、つわり、頻尿、便秘、歯周病、虫歯、妊娠糖尿病、妊娠高血圧症候群、頻尿、尿もれ、むくみ、腰痛など。
マタニティブルー、産後うつ ■マタニティーブルー:症状トップ3は「わけもなく涙が出た」「イライラ」「突然悲しい気持ちになった」。出産後2週間ほどで落ち着く。産後のマタニティブルー有無に関する調査では、67%が「あった」と回答アカチャンホンポ,2020

■産後うつ:産後4〜6週間以内に発症することが多く、産後6ヶ月間で10人に1人がなる。マタニティブルーを経験した女性のリスクが高く、発症率はマタニティブルーがなかった女性の10倍。マタニティーブルーより症状は重く深刻で、自殺に至るケースも。また、キャリアアップの後に高齢出産をする女性も、産後にうつ病になりやすい。妊産婦のメンタルヘルスケアの研究や仕組み作りの歴史はまだ浅く、医療機関や自治体のみならず、民間企業によるケアの重要性が高まっている。(参考:武谷雄二「働く女性と健康」)

乳腺炎 乳腺が炎症を起こす病気で、授乳期に起こりすやい。
月経異常 出産後の月経再開は授乳期間が影響し個人差が大きい。月経が再開し安定するまでに一定期間を要するが、産後の環境変化や育児ストレスなどで月経が再開しなかったり月経不順になる場合もある。
月経痛 妊娠・出産を機に月経痛が改善・消失する女性が多いと言われているが、中には、妊娠・出産前はなかった月経痛が出産を機に始まるという女性も。また、第1子の出産後は何も変化がなかったのに、第2子の出産後に月経痛が始まったなど、月経痛の有無も症状が出るタイミングも個人差がある。(参考:女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
PMS、PMDD 妊娠・出産を機に改善・消失するケースが多い月経痛に対し、PMSは出産後にひどくなるケースが見られる。育児のストレスや、仕事と育児の悩みが、PMSの症状に拍車をかけていることが要因として挙げられている。ただし、月経痛と同様に個人差があるため、症状の有無も症状が出るタイミングも、人それぞれ。(参考:日本産婦人科学会
排卵痛 月経痛やPMSと同様に、妊娠・出産を機に症状が改善・消失する女性もいれば、反対に症状が出るようになる女性もいる。
早発閉経(POF) 卵巣機能が低下して40歳未満で無月経になった状態を指し、更年期と同様の症状があらわれる。40歳未満の1%に見られ、無月経患者の5〜10%を占める。(参考:日本内分泌学会, 女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
子宮内膜症 月経が起きる間の年齢で起きる病気で、特に20〜30代での発症が多くピークは30〜34歳。出産経験がない、あるいは少ない女性は発症しやすく症状が悪化しやすく、出産を経験することで改善・消失することもあるが、個人差があり、産後の月経再開後にまた症状がでる場合も。(参考:日本産科婦人科学会
子宮腺筋症 出産経験のある女性に見られる。30代後半〜40代前半で診断されるケースが多い。(参考:日本産婦人科医会
子宮筋腫 性成熟期の女性に多く、30歳以上の女性の20〜30%に見られる。婦人科の病気の中で最も多く、子宮摘出手術の理由として最も多い病気。不妊や流産、早産の原因にもなる。閉経すると筋腫は小さくなっていく。(参考:日本産科婦人科学会,武谷雄二「働く女性と健康」)
乳腺症

 

女性ホルモンの変動によるもので、月経前に乳房にしこりや痛みの症状が出て月経後は症状が落ち着いていく。30〜40代に多く見られる。良性だが、しこりができるため乳がんと判断がつかず不安になる女性が多い。(参考:女性の健康とメノポーズ協会「女性の健康と働き方マニュアル」)
乳がん

 

乳がんは女性の全がんの中で罹患率が最も高い。30代から増え、ピークは40代後半〜50代前半で、その後は減少していく。(参考:国立がん研究センター がん情報サービス「乳がん」(参考:ウーマンズラボ「乳がん罹患率(年齢別)
うつ病 女性のうつ病患者数は男性の約2倍で、20代から男女差が顕著になる。全年代の中で最も多いのは40代。「母親としての役割」「妻としての役割」「子としての役割」「仕事での役割」など、様々な顔を持って生活していくことが精神的負担に繋がっており、育児ストレス、育児・家事と仕事の両立のストレスなどがうつ病発症に影響している。(参考:ウーマンズラボ「うつ病の男女比・年代別患者数」)
ダブルケアによる心身の不調 育児と親の介護が同時期にやってくる「ダブルケアラー」は女性に多く、平均年齢は39.65歳。特に40代に入ると、体力の低下や更年期症状により、体力的にも精神的にも疲れ、心身に不調が起きる。産後うつ、介護うつに発展する可能性もある。(参考:ウーマンズラボ「ダブルケアの介護に疲弊する女性たち ケアラーの平均年齢は39歳」
バセドウ病

 

甲状腺ホルモンが過剰に分泌される病気で、女性に多い(男性の4〜6倍)。特に20〜30代の若年層に多く、流産や早産のリスクが上がる。症状の一つに眼球突出があり、美容面における悩みも大きい。(参考:厚生労働科学研究費補助金「女性の健康の包括的支援政策研究事業」ヘルスケアラボ
橋本病 甲状腺に慢性的に炎症が起こる病気で、女性に多い(男性の20〜30倍)。特に30〜40代で多い。進行して甲状腺機能低下症になると、不妊、流産、妊娠高血圧症候群などのリスクになる。(参考:国立成育医療研究センター
子宮頸がん

 

20代後半から増えピークは40代。その後は横ばい。(参考:国立がん研究センター「がん情報サービス
睡眠不足による疲れ 「睡眠で休養が十分にとれていない者の割合」に関する調査では、20〜70歳以上の全年代の中で最多は30代で33.4%、次に多いのが40代で31.4%。この調査は男女計の調査結果で、さらに、子の有無別の調査ではないので推測になるが、30〜40代で休養不足を感じる人が多い理由としては、この年代で子どもがいる夫婦は子どもがまだ小さく、育児と仕事の両立で最も体力が奪われる時期であることが考えられる。
スーパーウーマン症候群 特に、結婚して働きながら育児をしている女性に多い。仕事も家事・育児も完璧にこなそうと頑張りすぎることでストレスがたまり、心身の不調が起きる。

 

 

 

更年期(45〜55歳)の健康問題

更年期の女性ホルモン

更年期にあたる45〜55歳はエストロゲンの分泌が急激に減少する時期で、やがて閉経をむかえる。日本人女性の平均閉経年齢は50.54歳(日本女性医学学会)で、この前後5年間(計10年間)が更年期と呼ばれている。閉経時期は初経と同様に個人差があり、40代前半でむかえる女性もいれば、50代後半〜60代前半という女性も。12ヶ月以上の無月経が続くと閉経と判定される。

更年期はエストロゲンの分泌が急激に減少することで、心身に様々な症状をもたらす。これらを「更年期症状」と呼び、その症状が重く日常生活に支障をきたす場合は「更年期障害」と言う(日本産科婦人科学会による定義)。症状の有無や度合いは個人差が大きく、理由は、更年期症状の原因がエストロゲンの減少だけによるものではないため。更年期女性にエストロゲンを補充しても必ずしも症状が軽快するわけではないケースがあることから、更年期症状は他の要因も関係していることが知られている。更年期症状の要因には以下3つが指摘されている。

  • 【内分泌学的要因】エストロゲンの減少
  • 【社会的要因】人間関係や仕事などの悩み(親の介護、夫との関係、子どもの進路や独立、義親との関係など)
  • 【心理的要因】真面目、几帳面、完璧主義

更年期の健康問題

45歳〜55歳における最大の健康問題は更年期症状だが、「更年期だから仕方ない」「年齢的なもの」と症状を我慢して放置している女性は多い。生活に支障をきたすほどであったり、更年期症状以外の重い病気を心配して医療機関を受診する女性もいるが、専門外の医師の場合は更年期の概念が抜け落ちていることもあり、結果的に、原因や解決法がわからないまま様々な診療科を回る羽目になり“病院ジプシー”となる女性もいる。更年期症状を改善する商品やサービスが市場で不十分であることも、この時期の女性たちのQOL低下を強めている。自身の健康問題に頭を悩まされるのに加え、親の介護問題や将来の経済不安も重なり、生涯の中で体も心も最も負担がかかる時期。

ただし、2019年からスタートしたフェムテックの一大ブームにより、更年期に対する医療者や企業の関心度は向上。結果的に女性生活者の間でも更年期について周囲に相談しやすい空気が徐々に醸成され、更年期関連の商品やサービスは充実し始めている。

 

更年期(45〜55歳)の健康問題
更年期症状 更年期女性の特徴的な症状は以下(発現頻度の高い順)。

1.肩こり
2.疲れやすい
3.頭痛
4.のぼせ(ホットフラッシュ)
5.腰痛
6.汗をかく
7.不眠
8.イライラ
9.皮膚掻痒感
10.動悸
11.気分がしずむ
12.めまい
13.胃もたれ
14.膣乾燥感
(参考:日本女性医学学会,「女性医学ガイドブック更年期医療編」)

生活習慣病 閉経後はそれまで女性ホルモンで維持されていた健康力が低下するため、50代以降で高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化など生活習慣病のリスクが高まる。
乳がん

 

乳がんは女性の全がんの中で罹患率が最も高い。30代から増えピークは40代後半〜50代前半、その後は減少していく。(参考:国立がん研究センターがん情報サービス(参考:ウーマンズラボ「乳がん罹患率(年齢別)
子宮体がん 子宮体がんの罹患は40歳ごろから増え、ピークは50〜60代。出産経験がないこと、閉経が遅いこと、肥満、糖尿病などが罹患リスクになる。(参考:国立がん研究センターがん情報サービス
卵巣がん 卵巣がんの罹患は40歳ごろから増え、ピークは50〜60代前半で、その後は減少していく。排卵回数が多いことがリスクになると考えられているため、妊娠・出産経験がないこと、初経が早く閉経が遅いことが罹患リスクとなる可能性がある。
関節リウマチ 女性に多い病気で(男性の約5倍)、特に40〜50代に多い。平均発症年齢は50.1歳(2015年)。罹患するとADL(日常生活動作)が低下し、仕事を続けたくても身体的苦痛を感じ休職・退職をする人が多い。QOLが大幅に低下するため精神的苦痛も大きい。(参考:厚生科学審議回疾病対策部会リウマチ等対策委員「リウマチ等対策委員会報告書(案)」平成30年,日本リウマチ友の会「2015年リウマチ白書」
橋本病 甲状腺に慢性的に炎症が起こる病気で、女性に多い(男性の20〜30倍)。特に30〜40代が多い。進行して甲状腺機能低下症になると、不妊、流産、妊娠高血圧症候群などのリスクになる。(参考:国立成育医療研究センター
うつ病 女性のうつ病患者数は男性の約2倍。全年代の中で最も多いのは40代で、さらに細かく見ると40代前半より後半に多い。「母親としての役割」「妻としての役割」「子としての役割」「仕事での役割」など、様々な顔を持って生活していく精神的負担に加えて、更年期症状により心が不安定になっていることが影響していると考えられる。(参考:ウーマンズラボ「うつ病の男女比・年代別患者数」)
睡眠不足 20〜70代以上の全年代の男女の中で平均睡眠時間が最も短いのは「50代女性」で、6時間未満が54%。6時間未満の割合が50%を超えているのは、男女合わせ唯一50代女性のみ。更年期症状の一つである不眠の影響が要因として考えられるが、アラフィフクライシスによる様々な悩みも影響しているのでは。(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」)
飲酒過多 生活習慣病のリスクを高めるほどの量を飲酒している女性の割合は、全年代の中で40代と50代が高い。様々な肉体的・精神的負担からくるストレス解消として飲酒量が多いと考えられる。
(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」)
アラフィフクライシス アラフィフクライシスとは、アラフィフ女性がこの年代特有の様々な問題に直面することで心のバランスが崩れる危機のこと。更年期症状に加え、子どもの進路・独立、親・義親の介護、老後の経済不安、夫や自分の健康不安、エイジングサインが顕著になることで感じる美容不安など、様々な問題が一気に降りかかる。

老年期(55歳以上)の健康問題

老年期の女性ホルモン

更年期の10年間でエストロゲンが急激に減少した後の時期で、生涯を終えるまでエストロゲンが乏しい状態が続く。それまではエストロゲンによって維持できていた健康力が失われるため、様々な健康問題が出現する。

老年期(55歳以上)の健康問題

加齢に加えてエストロゲンの分泌が乏しくなるため、体力や健康力の衰えを実感する時期。また、自身や夫の退職、自身や親近者や同世代の友人の病気・死別、子どもの独立などネガティブなライフイベントが重なる時期で、心の不調も抱えやすいため、老年期においてはQOL向上も重視する必要がある。

女性は男性よりも長生きをするものの、平均寿命と健康寿命の差(※)は12年間と長い。それを目前に控え積極的に健康行動を起こす女性が多いのも、この年代の特徴。心身の充実したセカンドライフを送るために、体・心、両方の健康力を高めるニーズが高い。

老年期(55歳以上)の健康問題
更年期症状 更年期女性の特徴的な症状は以下(発現頻度の高い順)。
1.肩こり
2.疲れやすい
3.頭痛
4.のぼせ(ホットフラッシュ)
5.腰痛
6.汗をかく
7.不眠
8.イライラ
9.皮膚掻痒感(ひふそうようかん)
10.動悸
11.気分がしずむ
12.めまい
13.胃もたれ
14.膣乾燥感
(参考:日本女性医学学会,「女性医学ガイドブック更年期医療編」)
子宮下垂・子宮脱 子宮が正常の位置より下がっている状態が子宮下垂。さらに下がって膣の外まで下がり脱出していると子宮脱。子宮下垂・子宮脱のある女性のうち9割は出産経験者で、閉経後から増えピークは60歳代。(参考:日本女性心身医学会
萎縮生膣炎 更年期以降、女性ホルモンの減少により膣が萎縮して分泌物が減る。それにより膣壁が出血しやすくなったり、膣の自浄作用が弱まり膣炎が起きやすくなる。(引用:日本女性医学学会「女性医学ガイドブック更年期医療編」)
生活習慣病 閉経後はそれまで女性ホルモンで維持されていた健康力が低下するため、50代以降で高血圧、糖尿病、脂質異常症、動脈硬化など生活習慣病のリスクが高まる。
骨粗鬆症 男性よりも女性に多い。閉経を堺に女性ホルモンの減少により骨密度が急激に低下するため、特に50代後半以上で増える。骨粗鬆症が進行すると背骨の圧迫骨折により背中や腰が曲がる他、股関節の骨折などで要介護の寝たきりにもなる。介護が必要になった理由に関する調査では、要介護4、要介護5、ともにその理由第3位は「骨折・転倒」。(参考:ウーマンズラボ「介護が必要になった主な原因 要介護度別トップ3」
ロコモティブシンドローム 加齢による筋力低下や、骨粗鬆症による運動器の機能の衰えにより、要介護や寝たきりになったり、そのリスクが高い状態がロコモティブシンドローム。特に女性は、閉経後以降で骨粗鬆症のリスクが上がるため注意が必要。(参考:日本整形外科学会
肥満 女性の肥満者の割合は40代以降で高くなるが、特に顕著になるのは60代以上。(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」
子宮体がん 子宮体がんの罹患は40歳ごろから増え、ピークは50〜60代。出産経験がないこと、閉経が遅いこと、肥満、糖尿病などが罹患リスクになる。(参考:国立がん研究センターがん情報サービス
卵巣がん 卵巣がんの罹患は40歳ごろから増え、ピークは50〜60代前半で、その後は減少していく。排卵回数が多いことがリスクになると考えられているため、妊娠・出産経験がないこと、初経が早く閉経が遅いことが罹患リスクとなる可能性がある。
うつ病 女性の全年代の中でうつ病が最も多いのは40代で、次に多いのが60代と70代。うつ病はもともと男性よりも女性に多いが、特にその男女差が顕著になるが60代以上で、この年代のうつ病は圧倒的に女性が多い。働き盛りの若い世代のうつ病と老齢期のうつ病は分けて考える必要があり、老齢期のうつ病の原因は、老齢期特有のライフイベントと慢性的なストレス。ライフイベントの例は、夫や親など近親者との死別、自分や身近な人が病気などで生命の危機にさらされること、施設入所や子どもとの同居に伴う転居などで住み慣れた家・地域を離れること、経済危機など。慢性的なストレスは、健康減退、行動力低下、退職などによる社会的役割の低下、家族の介護、社会的孤立、同居家族との問題など。(参考:ウーマンズラボ「うつ病の男女比・年代別患者数」)
睡眠不足 20〜70代以上の全年代の男女の中で平均睡眠時間が最も短いのは「50代女性」で、6時間未満が54%。6時間未満の割合が50%を超えているのは、男女合わせ唯一50代女性のみ。更年期症状の一つである不眠の影響が要因として考えられるが、アラフィフクライシスによる様々な悩みも影響しているのでは。(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」)
飲酒過多 生活習慣病のリスクを高めるほどの量を飲酒している女性の割合は、全年代の中で40代と50代が高い。様々な肉体的・精神的負担からくるストレス解消として飲酒量が多いと考えられる。(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」)
食塩摂取過多 50代以上の女性は女性の中でも特に健康意識が高く、野菜摂取量が他年代と比べて多いが、一方で、食塩摂取量が他年代と比べて多いのが課題。日本高血圧学会が目標に設定している女性の1日の食塩摂取量は6g未満だが、50代以上の摂取量は9gを超えている。(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」)
低栄養 女性は男性よりも低栄養の傾向が見られ、特に85歳以上でその割合が高い。(参考:厚生労働省「平成30年 国民健康・栄養調査」)
加齢に伴う歩数の減少 1日の歩数が減少するのは60代以降。20代〜50代は平均歩数が6,000歩台だが、60代は5,000歩台、70代以上は4,000歩台と少なくなる。歩数減少として考えられるのは、仕事の有無など外出機会が減ることや、身体的不調や病気により歩行が困難になることなど。なお、健康日本21(第2次)の目標で定めている女性の1日の歩数は、20〜64歳は8,500歩、65歳以上は6,000歩。(参考:厚生労働省「平成29年 国民健康・栄養調査」)
オーラルフレイル 60代以上で口腔機能の低下が顕著になる。「何でもかんで食べることができる者と、20本以上の歯がある者」は、60代から大きく減少する。20本以上の歯がある者は、20〜40代は95%前後、50代は86%、60代は76%、70代は68%、80歳以上は55%。(参考:厚生労働省「平成29年 国民健康・栄養調査」)
認知症 認知症有病率は70代までは男女差は見られないが、加齢とともに差が開き80代以降で顕著になる。90代男性の有病率は42%に対し女性は71%。(参考:厚生労働省老健局「認知症施策の総合的な推進について」

 

 

女性特有の健康課題を解決するビジネスの新潮流

上記で取り上げた女性の健康問題一覧は、数多くなる健康問題の中でも代表的なもののみをピックアップしています。実際はもっと多くの健康問題や疾患があります。最近は「男女共通疾患でも、男女で発症率や症状などが異なることに着目した“性差医療” “性差ヘルスケア”」の概念が、業界の新潮流として世界的に広まり始めており、生物学的男性/女性で区分した治療法の確立や商品・サービス開発が進んでいます。他、女性ヘルスケア市場に関する最新の業界ニュース、女性生活者ニーズの動向などは随時ニュースレターで配信中。ぜひ日々のお仕事にお役立てください。

 

 

 

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