健康政策の方針、「近未来健康活躍社会戦略」を公表

厚生労働省は先月末、健康政策の方針となる「近未来健康活躍社会戦略」を公表した。人生100年時代を健康に活躍できる社会=健康活躍社会の実現をコンセプトに据えたもので、少子高齢化、人口減少、デジタル化、グローバル化などの社会トレンドや、国民皆保険の持続可能性の確保を踏まえ、以下3つの戦略目標を策定した。

  1. 国内における改革努力と国際戦略の両面により、国際貢献と同時に海外市場 の活力を日本経済に取り込むことで、戦略的に医療・介護産業を育成
  2. 医療・介護分野における多様なイノベーション・最先端の技術を駆使することや、インバウンド・アウトバウンドの取組を推進することで、国民皆保険を堅持しつつ、戦略的に医療・介護全体としての収入の拡大を目指すとともに、その成果を広く国民に還元
  3. 国民一人ひとりが可能な限り長く健康で有意義な生活を送りながら活躍できる「健康活躍社会」を実現

具体的な取り組みとしては、国内と国際の2軸で以下を推進する。

<国内>
・女性・高齢者・外国人の活躍促進
・医療・介護DXの更なる推進
医師偏在対策の推進
・後発医薬品の安定供給体制の構築
・イノベーションを健康づくり・治療に活かす環境整備
・ 創薬イノベーション

<国際>
・創薬力の強化による革新的新薬の開発
・「UHCナレッジハブ」の日本設置
・アジア圏等における医療・介護の好循環の実現 (インバウンド・アウトバウンドの推進等)
・世界の感染症対策を牽引する感染症危機管理体制の構築

 

【出典】厚生労働省「近未来健康活躍社会戦略」

 

 

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