米ニュースマガジンのTIME誌が10月末、「The Best Inventions of 2024」を発表した。世界中で最も革新的で影響力のある発明品やアイデアを紹介する特集で、特別賞を含め250商品を選出。先週に続き本稿では、全受賞結果に目を通したウーマンズラボ編集部の視点で、女性の健康にアプローチするソリューションを中心に画期的な製品をご紹介。

経血からHbA1cを測定、非侵襲的な血液検査を実現

血液検査を代替する月経パッド「Q-Pad」。生理期間のうち経血量が多い日に使用し、パッドに付いている取り外し可能な細長いシートをラボに郵送。ラボでは経血中からHbA1cを測定し、その結果をユーザーにデジタルレポートで報告する。経血を活用することで非侵襲的な血液検査を実現するもので、糖尿病患者の血糖コントロールを長期的にモニタリングするのに役立つ。医療機関への訪問や採血の手間を省けるのもベネフィット。FDA認可済み。

更年期のホットフラッシュを軽減するトローチ

更年期症状の中でも、特にホットフラッシュを軽減するトローチ「 The Hot Flash System」。更年期症状は通常、ホルモン補充療法で治療されることが多いが、このトローチでは非ホルモン性のハーブ由来成分を使用。１日３粒のトローチを使用した女性は、ほてりなどの症状が80％軽減されたという。

部屋に置くだけ、非接触のバイタルサイン測定器

モニターを体に接続することなく、部屋に設置するだけで心拍数や呼吸数を測定できる装置「Xandar Kardian XK300-H」。レーダー技術で、ベッドに横たわっているときや睡眠中にバイタルサインを測定するため、手軽に日常的な測定が可能。結果はアプリで確認・管理でき、健康状態が悪化すると通知が来る仕組みで、異常を早期に発見できる。生活環境に溶け込むスタイリッシュなデザインで、家庭だけでなく、老人ホームや介護施設などでも役立つ。FDA認可済み。

【出典】Xandar Kardian

車いすユーザーのためのトレッドミル

車いすユーザーが使用できるフィットネス機器「 Wheely-X」。障害の程度に関係なくどんな車いすユーザーも使用可能で、アプリと連携することで、レースゲームや座ったままでできるヨガなどのワークアウトも可能。体が麻痺した開発者の父親は、これを使用したことで、急な傾斜を登ったりベッドへの移動が自分でできるようになったという。今年のパラリンピックで披露され、現在は個人ユーザー、ジム、病院、リハビリセンターなどに向け販売している。

【出典】Kangsters

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