世界の女性向け健康アプリ市場、2030年に43億ドルへ トレンドは「身体的健康と精神的健康の機能を統合したUX」
米調査会社のVerified Market Reportsは今月、世界の女性向け健康アプリ市場の最新動向をまとめたレポート「Women Health App Market」を公開した。
女性向け健康アプリの市場規模は、2024年から2030年にかけて15.5%のCAGR(年平均成長率)で成長し、2030年までに43億ドル(約6,400億円)に達すると予測。成長を支えるのは、女性の健康問題に対する世界的な意識の高まりや、スマホの普及率の上昇、便利なヘルスケアソリューションの需要の拡大。特に、「パーソナライズされている」「アクセスしやすい」「リアルタイムの健康モニタリング」を満たすアプリの需要が高まっている。
業界で見られる近年のトレンドの一つは、身体的健康のサポート機能と精神的健康のサポート機能を統合したUX(ユーザーエクスペリエンス)で、総合的に健康管理ができるアプリへと移行させる動きが目立つという。例えば、ストレス軽減や瞑想などの機能をフィットネスプログラムと一緒に提供する、といったアプリが該当する。これにより精神的健康と身体的健康の両方をバランスよくケアできるのが、ユーザーのベネフィット。
背景にあるのは、多くの女性が精神的健康に問題を抱えると同時に、メンタルケアのニーズがあること。もう一つは、健康アプリ市場の競争激化。多数の健康アプリの登場により、ユーザーは複数のアプリを自分のニーズごとに使い分けることに不便や負担を感じており、統合されたアプリに人気が集まっているという。
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