ゲイツ財団、女性の健康に特化した研究開発加速のため25億ドル拠出 5分野に注力
米マイクロソフト共同創業者のビル・ゲイツ氏が設立した慈善団体のゲイツ財団が今月4日、今後5年間で女性の健康に関連するプロジェクトに25億ドル(約3,700億円)を投じると発表した。女性の健康に関する研究開発が慢性的な資金不足に陥っていることから、今なお多くの女性が予防可能な原因で亡くなっている状況を変えることが目的。女性の生涯に大きく影響する以下5分野を対象としている。
- 産科医療と母体予防接種…妊娠と出産をより安全に
- 母体の健康と栄養…より健康な妊娠と新生児のサポート
- 婦人科と月経の健康…より良く診断・治療・改善し、感染リスクを軽減するためのツールと研究の進歩
- 避妊技術のイノベーション:よりアクセスしやすく、受け入れやすく、効果的な選択肢を提供する
- 性感染症:女性への不均衡な負担を軽減するための診断と治療の改善
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