日本気象協会、地域別の暑熱順化のタイミングをマップで公開
日本気象協会は今月12日、熱中症対策として体を暑さに慣れさせる”暑熱順化”を始めるタイミングを地域別にまとめた「暑熱順化前線(第2回)」を公開した。暑熱順化には数日〜2週間ほどかかるため、本格的な猛暑を迎える前に順化を進めるよう呼びかけている。
熱中症は、梅雨明けの急激に暑くなるタイミングでリスクが高まるため、梅雨の時期から暑熱順化を始める必要がある。昨年の梅雨明けは、沖縄・奄美地方は6月中旬、九州・四国・近畿・東海・関東甲信地方は7月中旬、その他の地域では7月下旬から8月上旬で、梅雨明け後の救急搬送車数は、梅雨明け前と比べ1.5倍に増加した。
各地での梅雨明けに合わせ6〜7月の暑熱順化が必要だと呼びかけているが、暑さから数日離れると暑熱順化の効果は薄れてしまうため、同協会は継続的な湯船入浴や運動を推奨している。
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