超加工食品リスト なぜ話題に?(2/3)
食べてはいけない超加工食品、実名リスト一覧
週間新潮が特集「食べてはいけない超加工食品実名リスト」
週間新潮は、2019年1月31日号で「食べてはいけない超加工食品実名リスト」を公開。反響は大きく、Twitterには超加工食品に関する投稿が相次ぎ、その後多くのメディアも超加工食品について取り上げた。同誌が取り上げた超加工食品例は以下。
一方で各所・各専門家からは「同誌の取り上げ方は消費者の不安をあおるだけで根拠にかける」という非難や、ネガティブな側面だけを切り取って消費者に見せる同誌の表現と、実際の論文の内容に「乖離」がある点を指摘する声も。
論文ではこの結果を説明するために、これまでの研究とも比較したうえで、超加工食品の栄養面の問題や添加物の問題等について仮説を立てています。しかし、いずれも可能性を示唆するもので、確たる結論を引き出すことはできないと観察研究の限界を述べています。また、分類が複雑で誤分類もあるかもしれず追跡機関も短いため、今回はあくまで超加工食品の摂取とがんに関する最初の研究であると位置づけており、さらなる研究が必要としています。つまり、この研究は超加工食品ががんを引き起こすことを証明するものではありません。週刊誌の見出しは、超加工食品でがんが増えると決めつけていますが、論文はそのような書きぶりではありません。(引用:科学的根拠に基づく食情報を提供する消費者団体FOOCOM.NET「超加工食品ってなに?食べてはいけないの?」)
「NPO法人食の安全と安心を科学する会(SFSS)」は同誌の記事をフェイクニュースレベル4と判定(『食べてはいけない「超加工食品」実名リスト』⇒「フェイクニュース(レベル4)」~SFSSが週刊新潮記事をファクトチェック!~)しており、業界紙の日本食糧新聞はその判定について2019年2月13日(11834号)でニュースとして取り上げている。