スーパーフード人気TOP29 レシピ・特徴・効果(1/3)

スーパーフードの認知率は7割(マイボイスコム調査)。今やスーパーフードはヘルシーフードの代表格だ。ヘルスリテラシ―が高い女性や、SNS映え好きな女性の間で特に人気で、そんな消費者ニーズに応えようとスーパーフードの原料サプライヤーは増加傾向にある。素材もバリエーション豊かになり、飲料、オイル、パウダー、スムージー、ふりかけ、ゼリーなどさまざまな製品への採用が進み、今やトレンドから日常食へと移行しつつある。毎日の食生活に取り入れやすい点も、人気が長続きしている要因と言えそうだ。スーパーフードのマーケティングに役立つ基礎知識、消費者意識、企業事例をまとめた。

目次

スーパーフードの定義と基準

スーパーフードの定義

日本スーパーフード協会は、スーパーフードを次のように定義している。ポイントは「栄養価が高い、サプリのような食べ物」であること。

  1. 栄養バランスに優れ、一般的な食品より栄養価が高い食品であること。あるいは、ある一部の栄養・健康成分が突出して多く含まれる食品であること。
  2. 一般的な食品とサプリメントの中間にくるような存在で、料理の食材としての用途と健康食品としての用途をあわせもつ。
    引用:スーパーフード協会

スーパーフードの基準

スーパーフードの基準は、「何世紀にもわたり人々の健康に寄与してきた食歴の長い食品で、人体に及ぼす可能性があるあらゆる問題が解明されており、その安全性に不安をもって食することがなく信頼がおけるものであること」(日本スーパーフード協会)

日本発のスーパーフード

日本国内で頻繁に話題にあがるアサイーやチアシードに代表されるように、海外で食されているスーパーフードが注目されがちだが、日本発祥のスーパーフード=ジャパニーズスーパーフードも美容・健康に良いとして改めて見直されている。身近な食材なので手軽に購入でき、食事への取り入れ方が容易な点も評価されている。ジャパニーズフードの定義は次の通り。

  1. 日本の食文化において、日本人の健康と幸福に寄与してきたと評価される、伝統自然食品や伝統的製造法を有する国産の食品。
  2. 日本の伝統食を再構築し、新しいカタチ、新しい食し方で国内外に普及する活動をしていくことを目的とした、日本発・日本独自のスーパーフード。
    引用:ジャパーニーズスーパーフード)   

 

なお、ジャパニーズフードは5つ に分類される。( )内は食品例。

  • 発酵食品(納豆、味噌、醤油、麹(糀)、甘酒、酒かす)
  • 米類 (玄米、玄米粉、玄米ぬか油、ぬか、ぬか漬け)
  • 茶類(抹茶、緑茶、番茶、はと麦茶)
  • 藻類(昆布、海苔、ひじき、寒天)
  • 伝統自然食品 (梅干し、枝豆、大豆、小豆、そばの実、らっきょう、焼きいも、シークニン)
  • 山菜・きのこ(よもぎ、ビワの葉、桑の葉、葛、ITはなびらたけ)

#ジャパニーズスーパーフード」のInstagram投稿は300件(2019年5月)で、和食の投稿が並ぶ。以下2枚目の画像を投稿している女性の言葉「最近何かと良く見聞きするスーパーフード。 素晴らしいのだろうけど、何故か私はしっくりこない…。日本人はやっぱり味噌汁、納豆、甘酒、梅干し! これぞJapanese super foodでしょ! 」にあるように、ジャパニーズスーパーフードを評価する声も一定数ある。当社が行った健康食品に関する調査では、若い世代の女性にとって海外のスーパーフードは馴染みやすいが、70歳以上の高齢女性の場合、カタカナのスーパーフードは聞きなれない言葉のため敬遠しがちなことが分かっている。高齢女性をターゲットにスーパーフードを展開するなら、「ジャパニーズスーパーフード」の方が相性は良さそうだ。

 

消費者がスーパーフードに期待することTOP10

マイボイスコムが実施した調査によると、消費者がスーパーフードに期待していることトップ10は以下。2位の「疲労回復(38.4%)」を大きく引き離して1位にあがったのは「健康維持(84%)参考:マイボイスコム「 スーパーフードに関するアンケート調査」

  • 1位:健康維持(84.1%)
  • 2位:疲労回復(38.4%)
  • 3位:免疫力・抵抗力向上(37.4%)
  • 4位:アンチエイジング、老化防止(33.0%)
  • 5位:体力増進(28.1%)
  • 6位:滋養強壮(25.9%)
  • 7位:美容・美肌効果(22.8%)
  • 8位:基礎代謝向上(22.3%)
  • 9位:整腸効果(21.9%)
  • 10位:中性脂肪や内臓脂肪対策(19.8%)

女性の注目集めたスーパーフードダイエット 6例

スーパーフードのブームはサイクルが早く、毎年新しいスーパーフードが登場しては女性誌を賑わせる。過去に実際に女性たちの間でブームとなった、ダイエットを目的としたスーパーフードは次の6例。

  • チアシード(2015年)
  • キヌア(2015年)
  • アサイー(2015年)
  • ココナッツ(2015年〜2017年)
  • アマランサス(2016年)
  • タイガーナッツ(2016年)

最近はスーパーフードが種類豊富に出回り、また各スーパーフードの持つ効果も多岐にわたるため「どのスーパーフードが自分に合っているのか分からない」と、”スーパーフードジプシー” に陥っている女性も。以下2人の女性は「いまいち調理方法が分からない」「スーパーフードが多すぎて違いがよく分からない」とのこと。「興味はあるし健康に良さそうな気はするのだけど、いまいちよく分からない」というのが、スーパーフードの本当のトコロかもしれない。

 

 

注目スーパーフードの効果・特徴・レシピ

スーパーフードはマイナーな食材も多く、「名前は聞いたことあるが実際にどう食べればよいのかわからない、効果効能もいまいち分からない」ことも多い。そこでマイボイスコムが20〜70代の男女10,217人に行った「知っているスーパーフードは何か?」の調査結果で1位~29位にランクインした各スーパーフードの効果・特徴・食べ方をまとめた。

【認知度1位】アサイー

  • 【認知度】74.2%
  • 【原産地】ブラジル、アマゾン
  • 【特徴】小さな種でプチプチとした食感
  • 【多く含む栄養素】ポリフェノール、鉄分、食物繊維、ビタミンE
  • 【期待できる効果】ミネラル補給、抗酸化作用による老化予防、ダイエット、便秘改善
  • 【食べ方例】スムージー/ジュース/アサイーボウル(冷凍のアサイーでスムージーを作り、グラノーラなどを添える)/シャーベット
    参考:タニタの健康コラム「話題のスーパーフードとは?栄養成分と賢い取り入れ方」

 【認知度2位】アーモンド

【認知度3位】チアシード

【認知度4位】エゴマ油

【認知度5位】アマニ油、アマニ

【認知度6位】アセロラ

  • 【認知度】49.3%
  • 【原産地】西インド諸島、南アメリカ北部、中央アメリカ
  • 【特徴】赤くて酸味がある実
  • 【多く含む栄養素】ビタミンC
  • 【期待できる効果】抗酸化作用、美肌
  • 【食べ方例】スムージ/ゼリー/シャーベット/ジャム/ソース
    参考:文部科学省「食品成分データベース」

【認知度7位】ココナッツ・ココナッツオイル

【認知度8位】クルミ

  • 【認知度】45.4%
  • 【原産地】ペルシャ地方
  • 【特徴】コレステロールゼロ、低糖質、グルテンフリーの果実
  • 【多く含む栄養素】 オメガ3脂肪酸、αリノレン酸、ビタミンE、ビタミンB1、ビタミンB6、葉酸
  • 【期待できる効果】抗炎症作用、健康維持・増進、ダイエット
  • 【食べ方例】そのまま食べる/砕いてお菓子やパンにトッピングする
    参考:カリフォルニアくるみ協会「くるみカロリーと栄養成分」

【認知度9位】雑穀(あわ、ひえ、きび、はと麦、そばの実、赤米、黒米など)

  • 【認知度】44.9%
  • 【原産地】日本を含む各国
  • 【特徴】日本でも伝統的に食してきた食材で主食の代わりにもなる
  • 【多く含む栄養素】ミネラル、ビタミンB類、食物繊維
  • 【期待できる効果】ダイエット、便秘改善
  • 【食べ方例】ご飯のように炊いて食べる/ご飯に混ぜ込んで一緒に炊く
    参考:はくばく「十六種類の穀物の特徴」

【認知度10位】ウコン

  • 【認知度】44.7%
  • 【原産地】インド
  • 【特徴】黄色い色をしており、ターメリックともいう
  • 【多く含む栄養素】クルクミン
  • 【期待できる効果】抗菌、鎮痛、胆汁分泌促進、血圧降下、コレステロール分解など
  • 【食べ方例】生ウコンは炒め物にしたり漬け物にする/粉末ウコンはドリンクにする
    (参考:ハウスウェルネスフーズ「ウコン研究会」)

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