マシュマロ系女子の魅力的な特徴 ぽっちゃり体型のニーズとは?(4/4)
マシュマロ系女子のニーズとビジネス例
マシュマロ系女子の中には、体型がコンプレックスになり「出会いに消極的になりがち」「友達止まりで恋愛対象に見てもらえない」「恋愛に進むのが怖い」といった声も多い。しかし実際のところ「痩せれば恋愛できる」ということはなく、体型にかかわらず「人として素敵」であることの方が重要であることにマシュマロ系女子は気づいている。その上で、コンプレックスを解消してくれるファッションやファッションアイテムをフル活用。マシュマロ系女子の魅力を全面に出すことを後押ししてくれるアイテムのニーズは高い。
マシュマロ系女子をターゲットにしたビジネス事例
マシュマロ女子専門ファッション雑誌
マシュマロ系女子をターゲットにした女性誌「ラ・ファーファ(ぶんか社)」。ぽっちゃり女子のオシャレバイブルとして2013年に創刊。ぽっちゃり女子、マシュマロ系女子を一過性のブームではなく新たなマーケットとして捉えている。ファッションの提案だけでなく、美肌講座や婚活アドバイスなどの特集も。隔月発売のため、読者からは「毎月読みたい」の声も多数。
マシュマロ系女子専門のファッション通販サイト
ブラジャーならDカップ以上、胸回りが苦しくならないワンピース、小顔効果、体型カバーなど、マシュマロ系女子ならではの悩みを解消するファッションアイテムを紹介する通販サイトが増えている。
「マシュマロ美肌」を演出するメイクアイテム
マシュマロ系女子の「ウリ」は美肌。そのセールスポイントに磨きをかけるアイテムも人気。プチプラコスメで大人気のキャンメイク(イダラボラトリーズ)からは「マシュマロフィニッシュパウダー」が登場。メイクの仕上げやメイク直しにさっとひと塗りするだけで、マシュマロのようなふわっとした美肌を演出してくれる。「カバー力がある」「これで肌を仕上げると褒められる」と高評価。他にもキャンメイクのベースやファンデーションには「マシュマロ」シリーズがある。マシュマロ系女子が誕生した今は、マシュマロというネーミングが商品の効果を想起させやすい。
「マシュマロ系女性専用」婚活サイト
マシュマロ系、ぽっちゃり女子とお付き合いしたい、友達になりたいという男性陣のニーズは高い。登録できる「ぽっちゃり」の条件として体重が「身長−100」を上回る、といった決まりがある場合も。
マシュマロ系女子専門ファッションショー
マシュマロ系女子だってオシャレを思いっきり楽しみたい。そんなニーズを満たすのが、マシュマロ系女子向けのファッションショーの開催。過去には2014年の東京ガールズコレクションで、マシュマロ系女子に人気のファッションブランド「スマイルランド」が参戦。一般から選ばれたモデルに加え「アジアン 馬場園 梓さん」「フォーリンラブ バービーさん」「吉本新喜劇 酒井 藍さん」の3名も参戦し、ステージを盛り上げた。
お悩み解決アイテム
バストが大きすぎる、可愛い下着がない、似合う水着が見つからない、汗じみができやすい、臭いが気になる、などマシュマロ系女子ならではの悩みを解決できる専用アイテムはあるものの、まだまだバリエーション豊かとは言えない。
「パステルカラー」「シャーベットカラー」「マカロンカラー」「フワフワ」「キラキラ」などのキーワードで表現されるモノとマシュマロ系女子の相性は抜群だ。ファッション・食べ物だけでなく、スマホ周辺グッズや、家電、文具などでも商品展開を期待できるだろう。
拡大に期待、マシュマロ系マーケット
「ぽっちゃり」といわれて嬉しい女性はそう多くはないが、「マシュマロ系」と言われれば喜ぶ女性は多い。アサヒグループ食品の調査「ダイエットの関する意識調査」によれば、20〜50代の女性の約半数が自分のことを「太っている」と思っているとのこと。つまり女性の2人に1人はちょっとした意識や努力で「マシュマロ系」になれるということ。「痩せよう」と啓蒙するアイテムの人気は相変わらず高いが、「マシュマロ系」に導くアイテムやマーケットはまだまだ拡大できそうだ。
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