AI・ロボティクスへの受容性、4カ国の比較調査でわかった普及における課題

AI・ロボティクスを活用したソリューションが続々と登場する中、着目すべきはその技術力のみならず、そもそもの市場での受容性。そう説くのは、4カ国の独自調査を通じて各国の受容性の違いや課題を明らかにした、三菱総合研究所。社会実装と普及に向けた視点から調査結果を考察し、受容性を高める上でのポイントを整理したMRI「AI・ロボティクスへの受容性は国によって異なるのか?」

調査は米国・英国・中国・日本の4カ国で昨年8月に実施。20〜60代の男女4,162人(米国1,039名/英国1,033名/中国1,038名/日本1,052名)から回答を得た。「あなた自身やあなたの家族が受けるとしたら、どのようなロボットによるサービスを受けたいか?」という設問で、「料理」「介護」「医療」「教育」「仕事」の分野ごとに聞いたところ、「全て任せたい」と回答したのは中国が最多で55.6%、次いで日本が36.0%。一方で、米国と英国は3割を切り、アジア圏の方がロボットによるサービスに心理的抵抗がないことがわかった。4カ国の合計で分野別に見ると、最多は「料理」で47.8%、次いで「介護(39.3%)」「医療(36.1%)」。5分野の中では特に料理・介護・医療のニーズが強いことがわかった。「サービスを受ける際に最も心配なこと」についても国によって差が見られ、中国は「安心・安全が」が最多で50.3%。日本は「費用」が最多で35.1%だった。

調査結果を踏まえ同所は、国別の異なるアプローチの必要性を前提としつつ、ロボットからサービスを受ける上でのボトルネック解消や、当事者を巻き込んだ開発やUI/UXの設計などの重要性を挙げた。

 

 

 

売れるフェムテックの開発と販売戦略

フェム系商品・サービスのマーケティング戦略に役立つレポートをご用意しています。売れ行きに課題を感じている/販売スピードを加速させたい/流通量を増やしたい/戦略のPDCAを行いたい事業者様は、ぜひお役立てください。詳細・レポートのお申し込みはこちら

フェムテックレポート ビジネスモデル、需要性、課題

 

 

 

【編集部おすすめ記事】
AI業界カオスマップ2024 医療・創薬、感情解析、データ分析など293社
女性ヘルスケア白書 市場動向予測2024〜健康トレンド・業界動向・女性ニーズ〜
2050年には16.9兆円へ注目市場の「患者のQOL支援」製品・サービス開発が続々
フェムテック次のポテンシャルは「対処市場」「予防市場」両輪 25年間の時系列調査
医療・介護分野で期待の「エンボディドAI」 ハイプ・サイクル2024の技術トレンド
「ロボット大賞」介護・医療分野の優秀賞はAIロボット活用のダンスプロジェクト 

PAGE TOP
×