2022年は何がヒットする? 〜性別・年代別のヒット予想ランキング〜 

博報堂生活総合研究所は先月末、「生活者が選ぶ“2022年 ヒット予想”」を発表した。2021年に注目された商品・サービスを10〜60代の男女に提示し、「2022年以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそう」と思うものを選んでもらうという調査で、その結果をランキングした。2022年に向けた商品開発やマーケティング設計のヒント発見に。

2022年、何がヒットする?(男女計)

ヒット予想ランキングTOP30

調査対象は15〜69歳の男女1,008人。80の商品・サービスのうち、「2022年以降、話題になりそう/人々の生活に普及・浸透していそうだと思う」ものを「そう思う」「ややそう思う」「そう思わない」の3段階で回答してもらった。それぞれの回答に100点、50点、0点を割り振って平均得点を算出しランキングしたのが以下。10〜60代の男女が予想する2022年のヒット商品・サービスTOP30はこれだ。

【出典】博報堂生活総合研究所

【出典】博報堂生活総合研究所

 

2022年のヒット、4つのキーワード

上記のランキング結果をどう読み解けば良いのか?同所はこれについて、2022年にヒットする商品・サービスのキーワードは「動かず、動かす」と分析している。

2020年に始まった新型コロナウイルス感染拡大は2021年も継続し、現在第5波まで流行と沈静が繰り返され、自粛や制約を伴う生活が続いています。生活者は、来年以降もコロナ禍の影響が続くのではと警戒を解いていないようです。そのなかで商品やサービスについては、自身の体験とそれらの進化もふまえて見極め、単なる自粛生活向けという観点ではなく、生活を充実させる観点から、来年以降も積極的に活用されていくだろう、と捉えているようです。ヒット予想の上位をみると、【動かず (=小さな動き、効率的な働きかけで) 】、【動かす(=大きな充実や喜びを引き出す)】商品やサービスに生活者は注目しています。引用:博報堂生活総合研究所

 

キーワードは「動かず、動かす」とのこと。具体的にはどのような商品・サービスのことを指すのか?同所は「動かず、動かす」商品・サービスをさらに4つに分類。2022年は以下4つの商品・サービスがヒットすると見ている。

1.「場所を動かず、満足を得られる」商品・サービス

2022年は今年に引き続き、家ナカの機能を充実させつつ、自宅に居ながらにして満足を引き出す商品・サービスの需要が高まる。実際に上位にランクインしたのは、以下に挙げたように家ナカの充実や利便性を求める商品・サービスだ。

  • フードデリバリーサービス(1位)
  • オンライン授業/学習(3位)
  • オンライン診療(5位)
  • オンラインイベント(7位)
  • 家飲み(13位)
  • eスポーツ(19位)

2.「人や組織に合わせず、活動を広げられる」商品・サービス

人や組織の制約に合わせて動くのではなく、身軽に個人の力を発揮できる商品・サービスの需要も高まる。ランキングを見ると、自分の都合や時間を大切にしながら行動したいと考える生活者の姿がうかがえる。

  • セルフレジや無人店舗、ロボット給仕などの無人・非接触サービス(2位)
  • 副業(6位)
  • ソロ活(17位)
  • 資産形成・資産運用(23位)

3.「手間をかけず、楽しみを味わえる」商品・サービス

手間をかけずに楽しめる商品・サービスへの関心も高まる。利便性のみならず技術進化があらゆる業界で加速していることを背景に、「簡単に楽しめる」ことへ期待を寄せている様子。また、COVID-19への不安も残っていることから、海外旅行よりも低リスクで手軽に楽しめる国内旅行の方への関心が高まる。

  • 国内旅行(11位)
  • 冷凍食品・レトルト食品(12位)
  • 自動運転レベル3(27位)

4.「構えすぎず、社会に関われる」商品・サービス

社会課題の解決に貢献する商品・サービスへの関心が近年高まっているが、来年はさらに加速する。社会課題に関連した商品・サービス・ワードが上位にランクインした。

  • 電気自動車(7位)
  • SDGs(10位)
  • LGBTQ(13位)
  • ジェンダーレスファッション(27位)

地球環境やジェンダー関連などの課題はまだまだ山積みだが、着実に生活者の間で認識が広がっているよう。個人レベルでの影響は大きくはないものの、社会課題の解決につながる商品選択をすることで普及を後押ししたい、と考える生活者の存在感が増していく気配だ。

 

2022年、何がヒットする?(性別・年代別)

ヒット予想ランキングTOP10

調査結果は性別・年代別にも集計しており、次の結果となった。年代・性によってヒット予想が異なる点に着目したい。同所によると、「生活者によるヒット予想なので、各人の関心やニーズが反映される結果になる」とのこと。市場分析の専門機関やデータ解析に基づくヒット予想ではなく、あくまでも生活者目線での予想になるため、以下ランキングは生活者の今〜これからの興味・関心ゴトのランキングになる、ということだ。それを踏まえて見ると、各年代の男女それぞれのニーズの違いを理解できる。

10代のヒット予想、TOP10(性別)

【出典】博報堂生活総合研究所

 

20代のヒット予想、TOP10(性別)

【出典】博報堂生活総合研究所

 

30代のヒット予想、TOP10(性別)

【出典】博報堂生活総合研究所

 

40代のヒット予想、TOP10(性別)

【出典】博報堂生活総合研究所

 

50代のヒット予想、TOP10(性別)

【出典】博報堂生活総合研究所

 

60代のヒット予想、TOP10(性別)

【出典】博報堂生活総合研究所

 

ヒット予想の性差分析でわかる、女性の関心ゴト

上記の年代別・性別のランキングの通りヒット予想には明らかな性差が見られ、男女それぞれの関心ゴトの違いが浮き彫りに。性差分析の視点で得られたファインディングスの中でも、特に着目したい女性の関心ゴトは3つ。

消費・トレンド全般

ランキングにおいて全体的にポイントが高いのは、いずれの年代も女性。この理由について同所に聞いたところ、「女性の方が消費・トレンドに対して感度が高いので点数が高くなる。この傾向は毎年見られる」とのこと。消費においては、「買い物が好き・消費が活発なのは男性より女性」「トレンドに敏感なのは女性」「家計管理をするのは女性」という性差が一般的に知られているが、この調査結果からもわかる通り、やはり消費・トレンドに対する関心には明らかな性差があるようだ。

家事・家族ゴト

「フードデリバリーサービス」「オンライン授業・学習」「冷凍食品・レトルト食品」など、家事・家族関連の項目が全体的に女性の方で高いのも、特徴的な性差。家事・育児に参画する男性が増えているとは言え、生活周りを主導しているのはまだまだ女性。よって、女性の方が家事・家族関連の商品・サービスに対して関心が高いようだ。

ちなみに男性は技術関連への関心が高く、「電気自動車」「自動運転レベル3」が上位にランクイン。

オンライン診療

オンライン診療に対する関心が高いのも、男性より女性。考えられる理由はいくつかあると考えられるが、同所によるとCOVID-19の感染不安が一因とのこと。同所の他調査では男性よりも女性の方が感染対策を徹底したり不安に感じる人が多いことがわかっており、それが、密を避けられるオンライン診療への関心につながっているのだという。

その他、女性が家族のケアワークを主導していることも関係していると言えそうだ。自分自身のみならず家族の世話や健康管理もしている女性は、あらゆるタスクに時短や効率を求めており、この傾向は男性よりも強く見られる。それが反映しての結果だろう、オンライン診療の利便性を評価する女性の声は多い。以下は、女性が回答した「オンライン診療が普及・浸透しそうな理由」。

  • 家から診療を受けることができるのはとても便利で、コロナの流行で実現味が増してきたから(女性18歳)
  • 病院に行かなくても診察してもらえて便利だから(女性34歳)
  • 病院に行くのも楽になる(女性35歳)
  • 密になりにくいし便利 (女性35歳)
  • 高齢者や感染症に有効 (女性40歳)
  • 自分も、電話での診療を経験したが、コロナ禍によりこれからも増えていきそうな気がしたため(女性40歳)
  • 体調の悪いときに家で診察を受けれるのは、いいと思います。 家族も一緒に聞いて診療内容も確認できるのもいいと思います(女性46歳)
  • 今年、始まって便利な事が分かったので、普及して欲しい(女性59歳)
  • 自宅で診療を受けられる便利さに、気づいてしまったから(女性64歳)
  • 病院での感染防止等のためオンライン診療が出来る病院が増えそうだ思うから (女性66歳)

 

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