肩こりで業務に支障が出やすい職業は?20職種1,000人に調査
肩こりは、女性の3大不調の一つ(肩こり、腰痛、手足の関節の痛み)。有訴者率は男性53.3に対し女性は105.4(人口千対/2022年/国民生活基礎調査)と、男性より女性に圧倒的に多く、なかでも中高年層で顕著だ(詳細:10〜80代女性の不定愁訴ランキングTOP20)。肩こりの性差や年齢差はよく知られているが、職業別ではどうなのか?パナソニックが、職業別の肩こりの実態を明らかにした。調査は、20職種の20〜60代の男女1,000人を対象に実施した(教師、介護士、美容師・理容師、銀行員、警察官、消防士、システムエンジニア、アパレル店員、飲食店、保育士、事務、看護師、自動車整備士、警備員、農業従事者、スーパー・コンビニ店員、研究員、工場作業員、医師、トラックドライバー)。
「肩こりがつらくて業務に支障が出たことはあるか?」と聞いたところ、20職種全体で「かなりある」「たまにある」は合計で57.7%で、約6割の人の業務に支障が出ていることがわかった。職種別のトップ3は「介護士(70%)」「教師(66%)」「看護師(66%)」。
肩こりの理由をフリー回答で聞いたところ、各職種ならではの”動作”を挙げる声が寄せられた。
- 利用者の方を抱えたり重いものを持つなど力作業が多いから(介護士)
- 記録業務などデスクワークも多いから(介護士)
- 酪農で毎日2回搾乳のために指を使い、腕を肘より上にあげて作業をするため(農業従事者)
- 同じ体勢で品出し、ハンガー通し、服を畳む作業を続け、行動範囲が狭く動けないため(アパレル店員)
- カットやシャンプーなど腕を上げた状態で動かし続けているから(美容師・理容師)
- 同じ体勢でいる時間が長いから(美容師・理容師)
- 学生への配布資料をパソコンで作成することが多いから(教師)
- 黒板で板書をする時間が長いから(教師)
- 子どもたちをおんぶや抱っこすることが多く力仕事だから(保育士)
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